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2023 新春のジャム屋日記



 2023年、新春を迎えました、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

Withコロナ時代となり、島へご来島いただけるお客さまも徐々に戻り始めております。今年が皆様方にとっても、当店にとっても、より良い年となりますようお祈り申し上げます。さて、島の直営店は正月3日が仕事始め。初日は天気も良く、海も穏やかで、輝く朝陽が空からも海からも差し込む中、スタッフともども今年最初の営業準備に取り掛かりました。

 そして新年最初の仕事は農園のチェックから。

店舗から100mほど先にある苺ハウスに入ると旬を迎え始めた苺たちが陽光に輝きながら出迎えてくれました。

今年の年末年始は比較的暖かい日々にも恵まれ、苺の生育状況はとても順調です。

早速、株の手入れと収穫が始まります。完熟した実が傷まないように一つ一つ丁寧に収穫を進めていきます。カフェではもちろん、年始から「いちごスイーツフェア」が本格スタート!その日の朝に摘んだばかりの苺たちがスイーツに大変身していきます。

一方、工房では、、、新鮮ないちごのヘタを手際よくとり、洗双糖をまぶして実を引き締め、その後鍋で一気に煮あげていきます。長時間煮込むと色がくすみ、香りが飛んでしまうので、いかに短時間で仕上げていくかが肝心です。

全体が艶やかになりとろみが出てくるとレモンを搾って果汁を注ぎ、香りと酸味の調整を行います、そして最後にもう一煮立ちさせたら「瀬戸内の完熟いちご ルージュジャム」の完成!

新春の真っ赤なジャムは、見ているだけで心がウキウキしてきます。

ちなみに新春に旬を迎える果実類は他にもあります、その代表が「いよかん」と「キウイ」です。

いよかんは生食用で出荷されるのは2月末ごろからなので、ちょっと時期が早いように思われるかもしれませんが、酸味が程よく残り、外皮のフレッシュな1月頃の果実がマーマレードには最適なのです。

新春は甘酸っぱい系のジャムの季節でもあるのです。




      一方、チェッロ工房では柑橘シーズンの始まりと共に秋から仕込み始めたチェッロの初蔵出しが始まっています。

まずは晩秋のころだけに楽しめるグリーンレモンに始まり、ライム、ゆず、そして黄色く色づいたレモン。

チェッロは柑橘の外皮のほんの数ミリの厚みの表皮だけをそぎ落として漬け込むため、10Kgの果実からそぎ取れる量は600~700g程度。

18ℓのアルコールに300個ぐらいのレモンを漬け込んでいきます。

想いは「とことん島の香りを楽しんでいただくために」。

柑橘産地だからできる贅沢な贅沢なリキュールなのです。瀬戸内の香りがギュギュっと詰まった当園のチェッロたち、島の香りを是非お楽しみください






 さて、この季節、よくお問い合わせをいただくのが「焼きジャム」の食べ方。

昨年のテレビ番組「秘密のケンミンshow」でさらに人気を博しておりますが、ここで簡単に紹介しておきます。

もちろん、加熱しなくても十分おいしいのですが、加熱することにより香りが立ち、ほっくり・トロリといった食感が加わってきますので、焼かずに食べるのはもったいない!これからの肌寒い朝のお供におすすめです。

① トーストに焼きジャムを塗る(注:焼けたときのトーストのカリカリ感を楽しむため淵や角の上は塗らない・ジャムはケチらずたっぷりと)

② バターをのせる(注:サイコロより少し小さいサイズのバターを4個ほどのせる)

③ バターが溶けるくらいまで焼く(家庭用トースターの場合、1200Wで2分ほど予熱した後にトーストを投入し、3分ほど加熱すると完成!)   

ちなみに、右下の写真は当店のカフェで楽しめる「2色の贅沢焼きジャムトースト」です。





 最後に3点ご報告です。

1つ目は、いよいよ始まりました「いちごスイーツフェア」。自家農園の完熟いちごを存分に堪能ください!

2つ目は、本格的な春を前に、お迎え準備を進行中。DIYで素敵なガーデンに仕上げていきますのでどうぞお楽しみに!

3つ目のご報告は「レモンチェッロプロジェクト」で進めている「古民家の宿」造り。外壁塗装が12月に終わり、建物的にはこの1月でほぼ完成します!!

 2月からは近隣家屋の撤去や外構工事を進めていきます。こちらも適宜ご報告していきますので、どうぞその進捗をお楽しみに!! 本年もどうぞよろしくお願いいたします!

2月はスイート柑橘のマーマレードたちの旬になります。

2月の新作発表は2月19日20時から!どうぞ楽しみにしていてください。

園主 松嶋


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