2025年のジャム屋日記
- 裕大 石井
- 6 日前
- 読了時間: 4分
2025年もいよいよ師走、今年もたくさんのご縁をいただきありがとうございました。島の師走はまだまだ紅葉が楽しめたりミカン狩りが活況だったり、名残惜しい秋を年の瀬まで満喫しています。左下の写真は、ジャム屋前の浜辺。初冬になると特に水が澄み渡り瀬戸内独特の緑色がかった透明度の高い「瀬戸内ブルー」に輝き始めます。真ん中の写真は師走が旬の果実「ゆず」。この季節工房は柚子の香りに包まれます。そして右下は真っ赤に紅葉したブルーベリーの樹々。ブルーベリー畑の紅葉は年末年始までジャム工房を彩ってくれます。
さて、12月のジャム工房では、、、「焼きジャム」シーズンが真っ盛りです!「焼きジャム」の原料食材である栗
・サツマイモ・りんご等の旬は秋から年末にかけて一気にやってきます。この時季、工房は焼きジャムの煮込みで大忙しです。「焼きジャム」シリーズとはトーストに塗って、ジャムごとオーブンで加熱して食べたほうがさらに美味しさが引き立つジャムたちです。もちろん、加熱しなくても十分おいしいのですが、加熱することにより香りが立ち、ほっくり・トロリといった食感が加わってきますので、焼かずに食べるのはもったいない!これからの肌寒い朝のお供におすすめですので、ここで簡単に紹介しておきます。
トーストに焼きジャムを塗る(注:焼けたときのトーストのカリカリ感を楽しむため淵や角の上は塗らない・ジャムはケチらずたっぷりと)
バターをのせる(注:サイコロより少し小さいサイズのバターを4個ほどのせる)
バターが溶けるくらいまで焼く(家庭用トースターの場合、1200Wで2分ほど予熱した後にトーストを投入し、3分ほど加熱すると完成!)と贅沢ジャムトーストの完成!
そして同じく秋から始まるのが生チェッロ類の仕込みです。原料果実の収穫が10月にライム、11月に青レモン、12月にゆずと続き、チェッロ工房ではその旬の贅沢な香りを逃さないように最善のタイミングで収穫・仕込みをしていきます。
レモンチェッロプロジェクトを始めたのはコロナ禍の始まった2020年。今年の活動を振り返ると、その時に「レモンの丘」に植樹したレモンの初収穫を今年1月に行うことができました(左下の写真)。そして5月の連休明けからはレモンチェッロにレモンの花も漬け込んだ、フローラルな香りを楽しむ贅沢な一品を試験的に仕込みました。7月のJR名古屋タカシマヤでの催事でお披露目したのですが、とても好評をいただきました!そして今年の9月には創業期から徐々に増やしていたライムの樹がいよいよ収穫期を迎え、3樽分の仕込みができるまでの収量が確保できました!下の右から2番目の写真はその生ライムチェッロの瓶詰め時の作業風景です。今年はブラッドオレンジ(2~3月頃の収穫)が不作でゴールデンウィーク前にはほぼブラッドオレンジの生チェッロは完売となってしまっておりました。その反省も含めて、ブラッドオレンジの作付面積を増やすため、耕作放棄地を再開墾して、今年の3月にブラッドオレンジの苗木を100本、定植しました。実をつけるのは4~5年先になりますが、この待っている時間も愛おしく感じてしまうのが、農業の良いところです。瀬戸内の香りと私たちの想いがギュギュっと詰まった生レモンチェッロを是非お楽しみください。
さて、レモンチェッロプロジェクトからスピンオフして生まれた一棟貸しの宿「おん宿 古今せとうち」の今年の取り組みを振り返ります。本邸・別邸さえずりに続き、同じ敷地内(1500㎡)に最後に整えたのが「離れWithDogs」です。3月にリノベーションが完成し、グランドオープンするに至りました!今年の夏にはたくさんのお客さまにも恵まれ、そして、地域を巻き込んだ産業造りが評価もされて中四国ニュービジネス協議会さまからニュービジネス大賞準グランプリをいただく栄誉にも恵まれました。右下の写真2枚が今のお宿の風景です。庄屋の庭周辺はレモンがたわわに実り、本邸前は山茶花で彩られています。 2026年の旅行の計画時には是非周防大島も選択肢の一つに入れてみてくださいね。
古今せとうちのHPはこちら
https://www.cocon-setouchi.com/
今年はメディアの方々とのご縁も多い一年でした。5月末に放送のあった「阿川佐和子のマイチョイス!」では当店の創業期の物語を取り上げていただきました。また夏には「友近と礼二の妄想トレイン」、「わんわんワンダフル」などなど、私たちもたくさんの元気をいただきました!!
自家農園の苺ハウスでは12月から収穫が始まりました、そしてジャム工房では新春に向けて新作ジャム開発に取り組んでいます! 2026年も私たち取り組みを是非楽しみにしていてください。
1月はいよいよいちごの季節到来!! 新春の新作発表は1月17日11時から!どうぞ楽しみにしていてください。
園主 白鳥






































































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