top of page

2021年6月 初夏のジャム屋日記


いよいよ、島が輝く季節「夏」がやってきます。梅雨の合間の貴重な晴れた日に、浜から流れてくる初夏の風は最高に心地いいです。海の色も日に日に鮮やかな瀬戸内ブルー(透明感のある少し緑いろがかったブルー)になり、そろそろ飛び込みたくなる衝動にかられます(笑)。そして自家農園では南方系フルーツ「フェイジョア」の花も満開になり、夏らしさをさらに演出してくれています。Jam‘sカフェではかき氷フェアも開始!本格的な夏をまえに店内も大掃除(右下の写真)! 夏を迎える準備が着々と整ってきています。

さて、この季節のジャム造りのご紹介です。もちろん、梅雨時、ということで読んで字のごとく「梅」が旬に入りました! ということで先日、島の梅農家さんのもとへ今年の梅の出来の確認もかねてお伺いしてきました。この時は青梅(熟すと黄色くなります)の収穫作業真っ盛り。青梅の収穫作業はじつはとても大変なのです。一つ一つの実の大きさが柑橘などに比べると小さく、同じ時間作業しても、思ったほど収穫できません。さらに、果実が青いので、葉っぱと色がかぶり、見つけるのも大変。そして上を見上げての作業なので、梅雨時の雨が降っている日はもっと大変、、、。そんな、ご苦労の塊のような青梅をジャム工房で大切に大切にジャムに仕上げていきます。


 一方、この季節はプラム系果実類が旬を迎えるときでもあります。梅のほか、あんず、はらんきょ(島の方言で「すもも」のことです)も工房に次から次へと運び込まれてきます。そしてこれらの果実一番の特徴が、、、なんといっても足が速い。柑橘などと違い、2~3日で果実がどんどん過熟になり傷んできます。まさに時間との闘いです。しかし、これらプラム系特有の酸味と香りは、ジャムに仕上げるとほかの果実にはない独特のおいしさが生まれてきます。癖になるおいしさ。その魅力を知っていると、プラム系ジャム造りは忙しくとも、心おどる楽しい時間でもあります。






この季節はプラム系以外にも個性的なジャムが生まれる季節。島から本州にわたってすぐの地域に由宇というトマト産地があります。そこの完熟トマトを使用したトマトジャム。実は柑橘との相性がとても良く当店ではかぼすとブレンドしたりしています。他には「桑の実」もこの季節。懐かしさを感じる方が多い桑の実ですが、実は最近ではその健康効果が注目されている旬な食品でもあります。濃い紫色の果実を見ると条件反射的になんだか効果が有りそうに感じてしまうのは私だけでしょうか(笑)







冒頭でも触れましたが、6月からジャムズカフェでは「かき氷フェア」が始まりました!かき氷にかけて食すことを念頭に、とろみを少なめに、しかし、氷で味が薄まってもおいしいように濃いめに煮込み上げたジャムを「かき氷専用ジャム」として煮込んでいます。ここで、小ネタですが。もともとはカフェで出していた「かき氷」が人気で、「そのジャムを家に持って帰って使いたい、」とのお申し出から始まった「かき氷専用ジャム」ですが、なんと製造には「清涼飲料水製造業」の免許がいるのです! 製法はジャム造りと全く同じなのですが、使い方が「氷(みず)」にいれて食すものは、また別の免許が必要となるのです。食品製造業界村の難しいところです、、、(笑)。

お中元などのサマーギフトにもどうぞ、ご利用くださいませ。



最後に、4つご報告です。

一つ目は、左下の写真。山口県知事、県議会議長に日本農業賞 受賞の報告に行ってきました!知事室に入る前、事務方から悲愴な声が、、、「賞状がないです!!!」。なんと、受賞の賞状を持って来るつもりが、、、持参した風呂敷には額縁しか入っておらず、、、そう、予備にと額縁を2つ買ったうちの、賞状の入っていない額縁を大切そうに風呂敷に包んで持って来てしまったのです!!!

という事で、普通なら賞状を持っての記念撮影のところが、新商品開発の説明に持参したレモンチェッロを持っての記念撮影に。これはこれで宣伝になるから、、、結果オーライか(笑)。御公務でお忙しい中、コロナ禍で大変な中、ご縁を繋いで頂きました皆様に感謝感謝です。

2つ目のご報告、右上の絵画は農業部長(前住職)の作品。ただいま2階がラリーにて作品展開催中です!

3っつ目のご報告は、瀬戸内の生レモンチェッロの1ショット試飲メニューがjam's cafeに登場です! そして最後、自家農園のブルーベリー園で青く色づいた今年の一番果を発見!!7月中旬ごろからいよいよブルーベリーの旬に突入です!来月の新作発表もどうぞ楽しみにしていてください。7月の新作発表は 7月11日20時から!


園主 松嶋




bottom of page