
島は例年より大幅に早い梅雨入りをしましたが、5月中旬以降は皐月の爽やかな日和が戻ってきました。
梅雨明け前の晴れた日は最高に心地よいですね。
島では5月中ごろに柑橘の花の季節を迎えます。左から1番目の写真はライム、2番目の写真はレモンの花です。
柑橘の島に住んでいて最も心満たされるのがこの5月中旬。窓をあけてクルマを走らせているとどこからともなくシトラスフラワーの香りが漂ってきます。柑橘の島ならではの最高に贅沢なひと時です。
そんな柑橘の島も、5月が柑橘シーズンの最後の季節。10月頃から翌年の5月頃までが柑橘栽培の1シーズンとなっており、それぞれの品種が代わる代わる旬を迎え、主役となります。
最終バトンを託されるこの季節の柑橘類にはどちらかというと「爽やかさっぱり系」の柑橘類が多くなります。
日向夏(小夏みかん)、紅甘夏、甘夏、夏みかん、太陽のしずく(弓削剽柑)、グレープフルーツなどなど。
少し暑くて汗ばむような季節には「甘いスイート系」柑橘よりこういう「爽やかさっぱり系」がとてもよくあいます。
その中でも個人的なおすすめは日向夏とグレープフルーツ。
高齢化の進んだこの島では柑橘の収穫も一苦労。ということで、ご高齢の農家さんの日向夏収穫に毎年お邪魔しております。
独特の爽やかな香りと外皮の柔らかさ。ジャム職人としても満足のいく出来です(笑)。
一方、国産が珍しいグレープフルーツ。
こちらは当店のために農家さんがわざわざ栽培をしてくれています。グレープフルーツでマーマレードを造ってみたいが、海外からの輸入柑橘にはポストハーベストの問題もあり手が出せず、、、農家さんに相談したら、「なら栽培しちゃるよ」(大島弁)と即答いただき、、、時は流れ数年たったある日、こちらは忘れていたのですが、なんと立派なグレープフルーツが!!(忘れていてすみませんでした!)。
希少な国産グレープフルーツで造るマーマレードも、ジャム職人としては心も舌も満たす最高の出来。ジャム屋と共に歩んでいただける島の農家さんに、感謝感謝です。
一方、赤いコンフィチュールたちも旬を迎えております!
自家農園のいちごの収穫が最盛期に突入。
そして契約している近隣のいちご農家さんからは「紅ほっぺ」が届きました。紅ほっぺも中まで赤い品種で、香り豊かな贅沢な味わい。その個性を活かすため不要なものを混ぜず、職人ならではの絶妙な火加減で仕上げていきます。
もう一つ、ジャム工房に届いたのがルバーブ。ヨーロッパではとてもポピュラーな食材で、品種によっては緑色のものもあります。広島県の中国山地で栽培されている農家さんから春と秋、に届きます。春のルバーブは少し酸味が強くフレッシュ感があるのが特徴。春と秋のルバーブの違いを楽しむのも面白いと思います。
そして、ジャム職人としてついついいろいろとチャレンジしてしまいたくなってしまい、今回チャレンジしたのが「コラージュ」シリーズ。絵画の技法コラージュのように、全く違う素材を組み合わせて一体感を創り、新たな表現を産む。そんなコンセプトで新しいジャムを造ってみました。食べてみないとわからない味。是非お試しください!
そして5月29日から販売開始するのが、父の日限定ラッピングの特別レモンチェッロ!ジャムズガーデン初仕込みのレモンチェッロの在庫もそろそろ少なくなってきました。
是非この機会にお父さんと初仕込みレモンチェッロで乾杯しませんか。
さて、ここからはご報告。
1つ目はレモンチェッロプロジェクトで造成したレモンの丘、そこに植樹したレモンの樹から早々にレモンの花が咲き始めていました!問題なく根付いてくれたようで一安心。
ただ、植えて2~3年は果実をならせると栄養分がそちらにとられて樹が成長しないため、ここはグッと我慢して、花芽を摘み取っていきます。4、5年後のためにいまは我慢我慢。
2つ目はカフェネタ。ガーデンカウンターにアイアンサインボード取り付け&苺の春色クレープ復活!
人気の苺の春色クレープが復活しました、天候次第ですが6月中旬ごろまでご提供予定、是非お楽しみくださいね! そして3つ目のご報告。今年は梅雨入りが早かったのですが、なんと梅の収穫も同じように早まっています。果樹はきちんと季節感を持っているのですね。初夏の到来を告げる桑の実なども、一足早く今年は届き始めました。6月の新作発表&販売開始は6月13日20時から、そのころにはスモモやあんずも工房に届いているかと思います。是非6月の新作発表&販売も楽しみにしていてください。
そして、最後になりますが、毎日新聞にてレモンチェッロを記事にして頂きました。 『地域に100年続く新たな産業作り』として、しっかり紹介して頂きました!

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