2021年5月 春のジャム屋日記


島は例年より大幅に早い梅雨入りをしましたが、5月中旬以降は皐月の爽やかな日和が戻ってきました。

梅雨明け前の晴れた日は最高に心地よいですね。

島では5月中ごろに柑橘の花の季節を迎えます。左から1番目の写真はライム、2番目の写真はレモンの花です。

柑橘の島に住んでいて最も心満たされるのがこの5月中旬。窓をあけてクルマを走らせているとどこからともなくシトラスフラワーの香りが漂ってきます。柑橘の島ならではの最高に贅沢なひと時です。

 そんな柑橘の島も、5月が柑橘シーズンの最後の季節。10月頃から翌年の5月頃までが柑橘栽培の1シーズンとなっており、それぞれの品種が代わる代わる旬を迎え、主役となります。

最終バトンを託されるこの季節の柑橘類にはどちらかというと「爽やかさっぱり系」の柑橘類が多くなります。

日向夏(小夏みかん)、紅甘夏、甘夏、夏みかん、太陽のしずく(弓削剽柑)、グレープフルーツなどなど。

少し暑くて汗ばむような季節には「甘いスイート系」柑橘よりこういう「爽やかさっぱり系」がとてもよくあいます。

その中でも個人的なおすすめは日向夏とグレープフルーツ。

高齢化の進んだこの島では柑橘の収穫も一苦労。ということで、ご高齢の農家さんの日向夏収穫に毎年お邪魔しております。

独特の爽やかな香りと外皮の柔らかさ。ジャム職人としても満足のいく出来です(笑)。

一方、国産が珍しいグレープフルーツ。

こちらは当店のために農家さんがわざわざ栽培をしてくれています。グレープフルーツでマーマレードを造ってみたいが、海外からの輸入柑橘にはポストハーベストの問題もあり手が出せず、、、農家さんに相談したら、「なら栽培しちゃるよ」(大島弁)と即答いただき、、、時は流れ数年たったある日、こちらは忘れていたのですが、なんと立派なグレープフルーツが!!(忘れていてすみませんでした!)。

希少な国産グレープフルーツで造るマーマレードも、ジャム職人としては心も舌も満たす最高の出来。ジャム屋と共に歩んでいただける島の農家さんに、感謝感謝です。


今が旬の爽やか系柑橘のマーマレードはこちらから



一方、赤いコンフィチュールたちも旬を迎えております!

自家農園のいちごの収穫が最盛期に突入。

そして契約している近隣のいちご農家さんからは「紅ほっぺ」が届きました。紅ほっぺも中まで赤い品種で、香り豊かな贅沢な味わい。その個性を活かすため不要なものを混ぜず、職人ならではの絶妙な火加減で仕上げていきます。

もう一つ、ジャム工房に届いたのがルバーブ。ヨーロッパではとてもポピュラーな食材で、品種によっては緑色のものもあります。広島県の中国山地で栽培されている農家さんから春と秋、に届きます。春のルバーブは少し酸味が強くフレッシュ感があるのが特徴。春と秋のルバーブの違いを楽しむのも面白いと思います。