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4月のジャム屋日記

いよいよ春本番ですね、島ではそこかしこで野の花々が咲き始めています。そして小さな虫たちも忙しそうにせっせと飛び巡り、歩き巡っています。下の写真は当店の自家農園に咲く菜の花にミツバチがやってきたところです。

そしてこの時期に行う、当店にとっての一大イベント「春のジャム屋まつり」。今年は「パン」をテーマに県内外から10店舗のパン屋さんに出店していただき、さらに東京や岡山の有名パン屋さんのお取り寄せパンも販売して「瀬戸内パンフェスタ」として盛大に行いました。

想定をはるかに超えるご来場者様に恵まれ、前日までの雨にも負けず当日の晴天にも恵まれ、そして出店者様にも恵まれ、とてもよいイベントとなりました。ただ、私たちの想定不足でパン屋さんの早いところでは開店1時間ほどで売り切れてしまい、一部パンを目当てにお越しいただいたお客さまには大変ご迷惑をおかけすることとなってしまいました・・・大変申し訳ございませんでした。

他方、このイベントを通してたくさんの繋がりが生まれました。パン屋さん同士、フレーバーティー屋さん、木工作家さん、、、。そして今回初のコラボ企画、島のバラ園さんと当店スタッフのフラワーデザイナーの共同ワークショップ、ホルン奏者さん・・・山国スイスを代表するアルプホルンと瀬戸内海、本来似合わないはずなのですが、これがなぜだかとてもよくマッチしているのが不思議です。

そして、このイベントの実施に1か月前からインターンシップをしていた山口県立大学生もこの日でジャム屋を卒業。この先の人生の中で、当店で過ごした1っか月が意味深い事だったといつの日か思っていただければ、それほど嬉しいことはありません。

さて、春のイベント対応に忙しい日々を送っている一方で、ジャム屋始まって以来の大規模プロジェクトが動き始めました。それは「ジャム屋の里」構想!ジャム屋と隣接した山林・農地を使用して農園型テーマパークを目指す!!そんな第一歩として、廃園になったいちじく用ビニールハウスを貰い受けることになりました。下の写真はビニールハウスの解体作業風景。これがかなりの重労働です。

下の写真は伐採される前に採取したイチジクの枝を栽培し、苗木に仕立てたところです。この春から大きく根を張るはずなので、そろそろ地植えしてあげる必要があります。

そして下の写真の場所が当園の新しいハウス建設予定地。いちじくの果実は雨に触れるとすぐに傷んでしまうため、雨よけの屋根が必要となるのです。この横にはさらにブルーベリー畑、イチゴ栽培・・・夢ばかり膨らんでいきます!

さて、この時期が旬の柑橘をご紹介。当店が自家農園で栽培を始めた弓削剽柑(ゆげようかん)。植え付けから丸3年を迎えた今年、初の収穫がありました!縦長で形も珍しいのですが、味もグレープフルーツのようであっさり爽やか。これからのシーズンは冷蔵庫で冷やしてからいただくと最高のデザートになります。今回の月次ネット販売でも販売していますのでどうぞお試しください。

早速、当店のカフェでも週末限定「ゆげひょうかんと春色のロールケーキ」としてゆげひょうかんを使用。当店のパティシエが腕をふるった一品となっていますのでどうぞこちらもお楽しみになってください!

そしてこの時期の強敵柑橘、それは金柑。小さいうえに種が多くて・・・なんせ下処理作業にかなりの時間と労力がかかってしまいます。なので世間一般に金柑ジャムはほとんど目にしないと思います。しかし、そこがジャム屋魂をくすぐるところ、ここまでしても美味しいジャムになると分かっていれば、造らないではいられません!

下の写真は金柑との激闘の後の風景・・・この一山つくるのにどれだけの時間と労力がかかっているのでしょう(笑)。

最後に一つご報告。毎年、春の行楽シーズンが始まる前にジャム屋前の浜辺清掃をスタッフ達とおこなっています。ことしも冬の北風に流されてきたたくさんのごみを拾い集め、とてもきれいな砂浜に変身。春のお客さま受入れ準備が着々と整ってきています。ジャム屋にお越しの際にはどうぞ目の前の砂浜に降りて瀬戸内ブルーの海を楽しんでいってくださいね!


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