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ジャム屋日記 〜春の訪れ〜

 3月も春分を過ぎると、島では一気に春の香りが漂い始めます。

果樹たちは芽吹き、まだ柔らかな新緑の下草たちはすくすくと伸び、この時を待ちわびたかのように小さな花々を咲かせます。

島のジャムズガーデン店舗の庭先に植えている「すもも」の樹が白い可憐な花々を咲かせるのもこのころです。

左下の写真がその「すもも」の花。

少し冷たい春の空気の中で、凛とした佇まいが瀬戸内海の景色とよく似合っています。

右下の写真はジャム屋裏にある新たに借りた段々畑での作業風景。

この畑には昨年春に南高梅を植え付けたのですが、また余裕があるのでこの春にライムの苗木を新たに植え付けました。

柑橘類の植え付け適期はだいたい3~4月。5年後、10年後、さらにもっと先の未来を見据えて、一つ一つ、丁寧に植え付けを行っていきます。

 そんな、柑橘の植え付け作業ですが、植え付け後、雨が降ってくれると根が土地によくなじむので、雨が降る前日を狙って作業を進めます。

まさに自然との共同作業、つまりお天気次第のお仕事。この季節は天気予報とのにらめっこが当分続きます。

それにしても、この季節の畑仕事はなんとも心地よく、農業をしていてよかった~と心から幸せを感じます。作業合間にふと足元を見ると小さな花々か絨毯のように広がっており、この春の絨毯を見ているだけでも癒されます。下の紫色の花の写真は柑橘畑の下草として生える「仏の座」。

この畑だけでも何万のホトケサマがおられることか。

一方、島の直営店はコロナ第6波の影響で年始から静かな春を迎えておりましたが、3月下旬からは久しぶりににぎわいが戻ってきました。

そういう意味でも、まちにまっていた春がやっと島に訪れた、そんな想いです。

春よ、ようこそ、ようこそ。



 さて、この季節のジャム造りについてです。

自社農園の苺ハウスは3月に入り、いちごの収量が増えてきました。やはり春になり日の光をふんだんに浴びるようになると苺の株も元気になります。農業にとって一番必要なのはやはり太陽の光ですね。この時季になるとハウス内の温度が高くなり過ぎてしまうため、日が昇ると共に苺ハウスの側面を開放し、外気と通気させます。暖かいハウス内ではミツバチたちもとても元気で、ぶんぶんと飛び回っています。

そしていよいよ「いちごジャムシリーズ」4種も揃い踏み。本格的な苺シーズン突入です。ちなみに当店で栽培している苺は生で食べてもとてもおいしいので、Jamsカフェでももちろん使用しています。ご来島の際には是非ご堪能ください。







一方、自家農園で2月に収穫したブラッドオレンジ。

この独特の香りとかわいい赤色をレモンチェッロの製造技術で活かせないかと考え、試行錯誤をしてきました。

そしてついに、この3月19日に「瀬戸内レモンとブラッドオレンジの生チェッロ」が完成!!

香りはブラッドオレンジをメインとしながらレモンで瀬戸内の爽やかさをマリアージュ。

色もかわいいオレンジ色に仕上げることができました。

当店オリジナルの創作系「生チェッロ」。これからも是非ご期待ください。。


最後に3点ご報告です。

1つ目は、スイート柑橘系マーマレード、充実のお話し!3月頃になると甘い香りが特徴の柑橘類が旬を迎えます。今月は当店マーマレードのなかで不動の人気を誇る「清見」「せとか」が登場。来月はこの島で生まれたブランド柑橘「せとみ」も登場予定です。是非楽しみにしていてください!

2つ目のご報告は、メディア掲載です。先日の「秘密のケンミンShow」以降、雑誌でも取り上げられています。

一つはインテリア雑誌「I’m home」にて「地域を盛り立てる、磨き上げた美味」として当店の生チェッロを取り上げていただきました!

もう一つは地域情報誌「トライアングル」にて当店いちごスイーツを取り上げていただきまし。機会がございましたら是非紙面にてご覧ください。

最後3つ目のご報告は、島のメンバーたちが、この4月から新しいレンタカー事業を始めます。

TUK TUK OSHIMA 号!!島の観光アイテムが新しく増えました~ご来島の際には是非こちらもご利用ください、青い海によく似合います。


4月は人気のブランド柑橘たちのマーマレードが旬を迎えます。

4月の新作発表は4月17日20時から!どうぞ楽しみにしていてください。


園主松嶋


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