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2021年9月 初秋のジャム屋日記

 島に爽やかな初秋の浜風が流れる季節となりました。例年9月はまだまだ真夏といった感がありますが、今年は8月の長雨の影響か、残暑もそれほど厳しくなく、島はとても過ごしやすい日々が続いております。写真はジャム屋向かいに浮かぶ飛瀬島と昇りたての朝日。大雨の影響で浜には多くの流木が流れ着いています。さあ、いつ片付けようか、、、。


 さて、9月の到来と時をあわせて秋の果実たちが工房に届き始めました。最初に紹介するのは、秋といえば、、、なんといってもこれ、「クリ」です!クリ好きの方々、お待たせしました!!! 9月第2週ごろから収穫が始まったのが、400年の栽培の歴史がある山口県の栗産地、美祢市(みね)の和栗、「厚保栗(あつくり)」です。大粒で味が濃厚。コロナ前は毎年この季節になると美祢農協さんの選果場へご挨拶に行っていたのですが、、、ここ2年は電話でのやり取りだけ。ちょっと寂しいですが、今年もぷっくり太った栗が届きました!美祢の栗農家さん達ありがとうございます!コロナが落ち着いたら是非また会いに行きたいな~。工房では早速、3種類のジャムに仕上げてみました、是非ご堪能ください。







 他にも9月は果実ラッシュ。たくさんの種類の果実たちが次々と工房に運び込まれます。創業以来お世話になっている信州安曇野のりんご農家さんから届いた秋の便り、第一号は「紅玉(こうぎょく)」。最近では日本全体で栽培量がかなり少なくなり、若い方々にはなじみがないリンゴの種類となってしまっているようですが、ジャムにするならこの品種。酸味と独特の香りで最高のりんごジャムに変身します。特に外皮がおいしいのです!だから当店ではりんごジャムの中でもこの紅玉だけ、皮ごと煮込んでいます。まさに商品名も「紅玉りんごの皮ごと煮込みジャム」。初秋のおすすめです!

右下2番目の写真は巨峰。「ぶどうジャムを世間であまり見かけない」とよく言われますが、それには2つの理由があります。一つは、手間がかかり過ぎるためコストに合わないということ。そしてもう一つがブドウ特有の物質が結晶化してしまうので長期保存すると「口当たりがシャリシャリする」からです。もちろん食品として問題はないのですが、初めてシャリシャリするジャムを食べると不良品だと感じてしまいます。。。反対に「長期間保存してシャリシャリする」場合、それは本物のぶどうをふんだんに使ったジャムということです。ということで、当店でも極々限定でブドウのジャムを造っています。見つけた時が買いの商品ですよ(笑)。

右下の写真は桃の季節の最後を彩る、黄金桃(おうごんとう)です。






 さて、ここから2つ、ローズクラウン シリーズの新作についてご報告!

一つ目の作品は先に紹介した厚保栗を贅沢に使用し、マロングラッセをイメージして洋菓子風に製作した「厚保くりの贅沢グラッセ~ラム酒の香りとともに~」。

そして、もう一作品は「島のライムが香る 蓬莱柿いちじく」。ちょうど9月末ごろから自家農園ではライムの収穫が始まります。華やかな香りが自慢の自家製ライムを丁寧にマーマレードに仕上げ、同じく自家農園で栽培している完熟させた蓬莱柿(ほうらいし)イチジクの果肉とマリアージュ。トロっとした果肉感が楽しめるように丁寧に煮込み上げました。

初秋の香りが漂う渾身のローズクラウン2作品。是非ご堪能下さい。




 さて、最後に3点ご報告です。まずは、は自家農園の近況です。レモンチェッロプロジェクトで4月に「レモンの丘」に定植したレモンの苗木がすくすくと成長しています。まだまだ果実が実るのは数年後ですが、この待つ月日が、農業の楽しみであり、最高の贅沢だと思います。この畑で採れたレモンでレモンチェッロが出来上がる日を、是非楽しみにしていてください。

ご報告2つ目はジャムズカフェ。いよいよ秋のスイーツフェアが始まりました!第1弾はシャインマスカット&いちじくフェア!今年はテイクアウト専用カップでの提供も開始。テイクアウトができるようになりましたので、お気軽にお立ち寄りください。

そして最後のご報告、1万円以上のネット注文で送料が「0円」になるキャンペーンが始まっております!「おうち時間」の彩に、大切な方への贈り物に、どうぞご利用くださいませ!



10月はさつまいもやパンプキン、リンゴのキャラメリゼなど焼きジャムの季節、到来です!!

10月の新作発表は10月24日20時から!どうぞ楽しみにしていてください。



園主 松嶋

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