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2月のジャム屋日記

島にも春が訪れようとしています。


毎週のように通う「いよかん」産地の馬ヶ原地区で小さな春を見つけました。あいにくの空模様だったのですが小高い丘の上にある梅の木が開花。まだまだ寒いこの時期に咲く梅の花はどことなく春への小さな希望のようで、愛おしく思えてきます。

そんな時期、この島のジャム屋にも小さく咲く花が一つ。なんと東京の大学生が春休みの1か月半ほどを住み込みインターンシップとしてジャム屋にお越しいただきました!その前向きな姿勢に身を正される思いです。

勤務初日には今が旬の柑橘「デコポン」の仕入れに同行。島の柑橘農家さんの現状を肌で感じてもらいました。これから1か月半ほどでジャム屋の歴史に残る仕事を経験?仕上げ?してもらうため計画立案中です!

さらにこの季節、ジャム屋も大きく変わる時期を迎えています。毎年、一番来客数が少ないこの2月を狙って設備改装を大胆に行っているのですが、今年もご多分に漏れず急ピッチに改装しています。その一つは外壁塗装。特に屋根は店舗を立ててから8年の月日がたち、色あせていたのを心機一転落ち着きのある赤色に再塗装。何やら8年ぶりに新装開店を迎えた気持ちで、気持ちも初々しくなってしまいました!

さらにはこれまで雑草や心無いゴミの投棄に悩まされていた目の前の三角地帯を大改造。起伏のあった土地を削り、砂利を敷き詰めさっぱりと仕上げました。さらにその中央には海岸線で拾ってきた大きな流木を並べてベンチに!思った以上に素敵になりました!!是非ご来店の際にはここで海を眺めていってくださいね。

ジャム屋のトピックスをあと2つ。


一つ目は福島県庁からお越しになられた視察の話。


もともと福島県は農業が盛んだそうですが加工(2次産業)や営業販売(3次産業)が弱いという問題点があったとのこと。そこに今回の災害。こんな遠くて小さな島のジャム屋にまでお越しいただくことからして、福島県はいま次の時代を生むために、もがき苦しんでいる時期なのだと思いました。私にできることは、ありのままに、想いのままに、全てをさらけ出して見ていただくことしかありませんでした。どれだけお役にたてたのか分かりませんが、福島に普段の日常が戻るまで、この震災は終わらないのだと思いました。

2つ目のトピックスは東京で行われた「地域仕掛人市」についてです。


地域で活動している企業家や社会貢献型活動家が一堂に会し、地域活動に興味を抱いている学生・社会人と交流するという会です。会場には160人程の参加者とマスコミ関係の方が複数詰めかけていました。自分はこの会のパネリストとして参加させていただいたのですが、改めて、地域に対する関心の高さを実感し、時代の潮流を見た気がしました。地域活動も視野に入れたジャム屋の活動に関心を持っていただいていることにただただ驚きと感謝の東京出張でした。


なお、その一部の映像やジャム屋の地域活動が紹介されるNHKさんの番組「里山資本主義?過疎高齢の島こそフロンティア?」(中国地方5県)が3月2日夕刻からあります。是非ご覧ください!!


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