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早春のジャム屋日記

比較的温暖なこの島でも昨日は雪の舞う真冬日でした。しかしやはりここは瀬戸内のハワイ。この時季でも天気が良ければ春を感じる日が多くなってきています。たとえば下の写真。梅が咲き誇り、下草も緑色!鮮やかな色彩が多くなるのも春の楽しみですね。

下の写真はジャム屋前の海岸から広島方面を眺めた風景。この時季は瀬戸内海もクリスタルのように透き通り、凛とした美しさがあって私はこの季節の浜辺が大好きです。

そして当店の柑橘畑の下草にも春の気配が。例年2月上旬に咲く小さな野草「いぬふぐり」。小さなブルーの花はとても愛らしくて毎年この花が咲き始めるのを心待ちにしています。そして今年も楽しみに柑橘畑に行くと・・・なんと、ジャム屋のシンボル、ナナホシテントウ虫がいるではありませんか!なんか今年の春はいいことがありそうな予感(笑)。

そしてこの季節が旬の果実といえば・・・スイート系柑橘。いよかん、ネーブル、デコポンなどなど甘い香りと甘酸っぱい味わいが人気のどなたからも愛される系柑橘のシーズンなんです。もちろん柑橘が特産の島なので工房もスイート系柑橘のてんこ盛り。下の写真はネーブル!

ベリー系果実は洗ってすぐ煮込む事ができますが、柑橘系はそうはいきません。傷の部分はピーラーで剥ぎ取り、果実をカットして外皮をむき、種と芯を切り取り、房の中袋が分厚い柑橘は手作業で剥ぎ取り・・・外皮は適度に苦みを取るために湯がき・・・何とも手のかかる果実なんです。

しかし、この季節の甘酸っぱい柑橘の香りを体全身で呼吸しながら作業をしているとそんな大変な時間も淡々と過ぎていきます。

果実の下処理にかなりの時間をかけて、やっと最後の工程「煮込み」に入ります。煮込みの段階でも柑橘の種類によって流動性や火の入り方が全く違うので、それぞれの柑橘に合わせて微妙に煮込み方法を変化させていくのです。本当に手のかかる製品が「マーマレード」なんです。しかし、手がかかる分、やはり私たちの愛着も一番深い商品が「マーマレード」でもあります。年間30種類近いマーマレードを煮込んでいるジャム屋はほかにないのではないでしょうか(笑)。柑橘の島。だからこそできる、この島の気候風土と人のつながりから生まれるマーマレード。是非味わってください!!

さて、さらにジャム屋の小さな春探し。下の写真は2月4日のブルーベリーの枝先。すでにはち切れんばかりに花芽が膨らんでいます。こんなに寒い時期なのに、ブルーベリーの樹は既に春の準備に怠りがないのです。何だか勇気をもらえる嬉しくなる風景ではありませんか?

そして裏山の柑橘畑。いよかんも旬を迎えています。今月はいよかんの生果実も販売しますのでどうぞ楽しみにしていてください!!

2月のトピックスを一つ。里山資本主義でも紹介されていた真庭市のパン屋タルマーリーを訪問!本「腐る経済」も読んでいたので、いつか会いたいと思っていた渡邉夫妻ともお会いでき感動!!突然の訪問にも快く対応していただけ、そのお人柄、行動力に感動しました。とても信念をもったパン作りで田舎を元気にしています。もしよかったら真庭市方面に出かける機会があれば、是非立ち寄ってみてください。ちなみに定休日は月火水の3日間。週4日営業で実績を残す、すごいパン屋さんですヨ。

最後になりましたが、今年も春のジャム屋フェスタを開催する予定です!開催日は4月6日(日曜日)。企画はこれから詰めていくのでまだお伝えできませんが、今年も楽しい一日にしますよ!!是非4月6日は島のジャム屋にお越しくださいね!!

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