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夏休みのジャム屋日記

お盆もすぎ、島にはいつもの静かな日々が戻ってきました。島出身の方々や、島にご縁のある方々の帰省でお盆時期だけは普段の4-5倍の人口になると言われています。そしてもちろんジャム屋にとっても一年で一番忙しい時期の一つでもあります。そんな時期に最盛期を迎えるのが小さな青い真珠、ブルーベリー達です。摘み取りブルーベリー園も多くのお客さまで賑わっています!

下の写真は広島市内からお越しいただいたお子様たちの団体さま。秋の芋ほり大会にも参加していただいた馴染みの団体さんです。子供たちがブルーベリーの収穫に入ると一気に園内が沸き立ちます。

初めてブルーベリーの生の実を味わう子供たちの驚きの声がそこかしこから上がってきます。農園管理者としては子供たちが楽しんでくれている姿を見ているだけでうきうきしてくる最良の瞬間です。

例年、梅雨明けとともに日照りが続き、雨の少ない瀬戸内の気候ではお盆過ぎにブルーベリーの収穫体験は終わりの時期になるのですが、今年は幸か不幸か夏場に曇天の日が続き、暑さもそこまででなかったため果実の熟れがゆっくりで、8月末ごろまではブルーベリー狩りが楽しめそうです。下の写真はつい最近のブルーベリーの状態。まだまだこれからが楽しみな時期です!

一方、工房内では連日ブルーベリーの煮込みが続いています。なんといってもジャムといえばブルーベリー、ジャムの王様ですから私たちもこの時期に煮込めるだけ煮込みます。真夏の工房は灼熱地獄の様相ですが、ブルーベリーを楽しみに待たれている方々がいるのを考えると働き甲斐のある楽しい季節でもあります。

そしてこの季節のもう一つの人気商品といえば「清水白桃」。岡山の若手農家さんから直送していただいている桃たちなんですが、その美味しさにほれ込んでいます。もちろんそのまま食べても美味しいのですが、ジャムにするとその味がもっともっと凝縮されてさらに食べ応えのある味わいになります。


今年はももとブルーベリーのジャムたちで新しい創作系ジャムを研究して新作が生まれてきています。どうぞ新作系ジャムもお楽しみください!

さて、先月もご報告しましたが、ジャム屋の「いちごプロジェクト」が順調に進んでいます!いちごハウスがついに完成!!山口県の農業試験場さんと組んで、かなり革新的な苺の栽培技術を導入しているため8月22日には苺に関わる仕事をされている県内の方々を集めてお披露目会も開催します。たった1棟のビニールハウスですがジャム屋の夢がいっぱい詰まったハウスなんです。

そしてこの8月19日にはイチゴの苗の定植作業を行いました。

まだまだ頼りない感じのする苺の苗たちですが、11月下旬には初収穫を迎えるとのこと。これから毎日の成長が楽しみです!

そして最後に一つご報告があります!この9月に出版される金丸弘美さんの「美味しい田舎のつくりかた:地域の味が人をつなぎ、小さな経済を耕す」の冒頭20ページをなんとジャム屋が飾っているのです!!とても面白い本にまとまっていますので是非ご購入くださいね。勿論、内容は本を読んでのお楽しみです!ちなみにこの本の裏表紙はジャム屋が撮影した岡山の桃農家さんたちの素敵な笑顔の写真が使用されていますよ。


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