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夏のジャム屋日記

残暑お見舞い申し上げます。


この島も例年になくとても暑い夏でした。お盆過ぎに降った雨はまさしく慈雨。熱気のこもっていた島をクールダウンして一気に季節を「秋」に進めてしまいました。ひと頃の浜でのにぎわいが嘘のような、ひっそりとした浜辺に夏の終わりを感じます。

そんな暑い8月のはじめにとってもホットな出来事がありました!なんと「ぼくらの7日間戦争」などで有名な菅原比呂志監督が当店にお越しになられたのです!周防大島町のPRビデオ作成プロジェクトで菅原監督がPRビデオを作成することになったのです。その撮影第一弾として当店のジャムづくりを撮影していただけることに!ジャムづくりのコンセプトが伝わるシーンを織り込んでいただけるとのことで、完成は来年3月らしいですが、いまから完成が楽しみです!!

下の写真は工房内での煮込み風景の撮影。8月の工房内は蒸しぶろ状態なのでカメラマンの方も監督も汗だくで撮影をしていました。

さらに下の写真は収穫したブルーベリーを運ぶところを撮影しているところです。レールの上をカメラが滑るように台車が設定されているのですが、こんな大掛かりな撮影は初めてです!

撮影最後にはジャム屋の看板の前で記念撮影!どのような作品に仕上がるのか分かりませんが、このPRビデオを見た人が一人でも多く周防大島を好きになってもらえるといいですね。

さて、お盆が過ぎると島に秋の風が吹き始めます。そして果実もまた秋の香りが届き始めました。その一つがいちじく。自称いちじく好きにとってたまらない季節になりました。生のいちじくのおいしさも「あり」ですが、ジャムにすると青臭さが抜け、別物となったいちじくジャムのおいしさも「あり」です。

そんないちじくも。収穫してその日に出荷しないといけないので、市場出荷をしている農家さんは朝の3時起きが当たり前。ご高齢の農家さんにとってはちょっときつい果物なんです。

一方、今年収穫が増えそうなのが「くり」。当園で栽培している栗もそろそろ収穫が楽しみな状況になってきました。例年9月下旬からがこの島では栗のシーズン。自家農園産の栗を使ったジャムも今年は少し生産できそうです!!

更に新顔が。苗木を植えてから4年、やっとライムが実り始めました!以前、試験的にライムで創ったマーマレードがあまりにおいしかったのですが、果実が島でなかなか手に入らず自ら栽培することに。そしてこの日を迎えることとなったのです。マーマレードにしておいしい時期を見つけるため、今年は色々な時期に収穫しては試験的に加工していくのでマーマレードとして販売することはなさそうですが、今後が楽しみな実りです!

そして秋の実りといえば「おいも」。今年の春に再開墾して芋畑にした畑はうっそうと芋の蔓が生い茂っています。下の写真は一部実験的に農薬と肥料を全く使用せずに栽培をしている芋畑です。もう一つの畑でも農薬は使用していないのですが、肥料は施しています。肥料の差がどれほど出るか実験をしています。

秋、11月中旬ごろには「芋ほり大会」を企画する予定です。ジャム屋の芋ほり大会に参加したい方は是非ご連絡くださいね!

ちなみに上の写真はイノシシ対策用に設置した遮蔽版。この板がない方が見栄えがするのですが・・・イノシシにはかないません。


最後にもう一つ話題を。以前、NHK広島放送局さんの番組「続・里山資本主義」で当店が取り上げられたのですが、この7月にとうとう書籍が出版されました!当店のこともなんと20ページ近くにわたって紹介されています。さらに内容もとても充実していて、最後には経済書でありながら感動までしてしまいました。是非読んでほしい本に仕上がっています!!




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