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初夏のジャム屋日記

瀬戸内も時は梅雨。雨が降ると人間は太古からの遺伝子で憂鬱になりやすい生き物なんでしょうか、、、洗濯物が乾かない、汗だくになる、傘の心配など余計なことが増える、、、、あまり気分も晴れないのは・・・あたりまえでしょう。しかし、植物たちはこの時期に一斉に大きく成長します。農園を雨の中見て歩くととても愛おしい季節に思えても来ます。下の写真はジャム屋の芝生の庭をお散歩中のお客さま。海が目の前なので雨の多い季節はこうしてカニさんがうちのお店によくよくお越しになられます。


そんな雨の滴る季節は太陽が顔を見せる瞬間が、またとても感動的です。待ちわびた恋人との再会のようで(笑)。雨が降っていたおかげで空気も澄み渡り、成長した芝生の緑と空の青さのコントラストが見事です。下の写真は初夏の木洩れ日が目にまぶしい、梅雨時の晴れ間カフェです。



さて、梅雨と書いて字のごとく、この季節の工房は梅が雨のようにふってきます。1日2日で梅は変化していくのでタイミングを逃すと大変。また、青梅と完熟梅では香りも酸味も全く別物になります。ちなみに梅は熟したほうが酸が強くなるということ、ご存じでしょうか?フレッシュ感とまろやかさを選ぶなら青梅。トロピカルな甘い香りを選ぶなら完熟梅。私はどちらも大好きです。


梅の季節というのは、つまりプラム系の果実の季節でもあります。工房には早くも初夏が旬の小桃が届いたり「はらんきょ」(島の方言でスモモのこと)が届いたり・・・。しかしどれも足が速くて、果実の処理が遅いとすぐに傷んでしまいます。この季節はジャム屋にとって、時間との闘いの季節でもあるのです。



一方、この季節が旬の終わりかけの物が一つ。そう、島特産の柑橘。この時期に残っている柑橘の種類はほんとに数少なく、柑橘産地としてはシトラスの香りが名残惜しくなる季節でもあります。そんな最終ランナー的柑橘の一つが弓削剽柑。グレープフルーツのような爽やか系の味わいが、この季節のバラの香りとよく合います。


さて、ジャム屋の農園は次の季節に向けて梅雨の季節に着々と成長を遂げています。下の写真は今のブルーベリーの様子。すでに実は膨らみつつありますが、色も大きさもまだまだ成長途中。


気の早い一部の果実は既に熟すモノも。熟す瞬間にかなり実が大きくなるのが分かるでしょ。ブルーベリーの旬が始まるのは7月中旬以降。そのころには梅雨も明け、熱い暑い島の夏が始まります。今年のブルーベリー狩りは7月16日からを予定しています。待ち遠しい太陽の季節、皆さんも是非ブルーベリー狩りにお越しください!


一方、終わりかけの柑橘シーズンですが、畑ではすでに次のシーズンに向けた子供たちが育ちつつあります。4・5月が柑橘の花のシーズンですが、6月にはすでにこんな形になっています!植物の生長ってホントに速いですね。写真はブラッドオレンジです。


春の終わったこの季節、ジャム屋では春の香りをいっぱいに詰めたジャム達と春の味わいを詰め込んだ小包の発送に追われています。そう、年4回お送りしている季節便です。この春の味わい号では弓削剽柑と島の養蜂家さんがこの春に採取した新蜜をプレゼントとして同封してみました。



最後にメディア情報。下の写真はアンガールズの山根さんがご来店いただいた時の写真。広島県での放送になりますが、7月24日12:54からRCCテレビ「元就」という番組で周防大島が特集で紹介されます。是非ご覧ください!

さらに6月26日9:30から広島ホームテレビの「あっぱれ熟年ファイターズ」でこちらはほんの少しですがジャム屋も出ます。是非ご覧ください!






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