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初冬のジャム屋日記

島にも北風が吹く季節がやってきました。しかし、今年はまだまだ暖かくブルーベリーの紅葉も年末まで楽しめそうな勢いです。この季節は島全体が一番あわただしくなる時、つまりミカン収穫の最盛期に当たります。島の農道はオレンジ色の果実を山盛りに積んだ軽トラックが忙しそうに行きかっています。

年末は島の柑橘シーズンの始まり。レモン・柚子・完熟カボス・そして島の完熟ミカン。ジャム屋の畑でも子供たちまでかりだして収穫作業に追われます。


下の写真は恒例の完熟カボス。一般的にカボスの収穫は9・10月ごろに行われますが、当店ではマーマレードにしてさらにおいしくなるように、12月まで樹上完熟し、酸味がまろやかになったものを使用しています。だから一般的なカボスマーマレードとは一味も二味も違う贅沢な一品に仕上がるのです。


そんな慌ただしく柑橘の煮込みに追われる師走の工房。工房内から望むブルーベリーの樹々の紅葉が心を和やかにしてくれます。

さて、この時期の人気商品といえば「サツマイモ」系の焼きジャム。今年はイノシシ被害にあい収量が少ないのですが、大切な芋たちを丁寧に煮あげて行っています。栽培したオレンジ芋と蜜いもを使用し、今年はラムレーズン入りの2層ジャムを造ってみました。見た目も味わいもおしゃれな焼きジャムに仕上がっていますよ。



さらにこの時期の楽しみは、創業以来毎年長野の契約農家さんから届く青りんご「グラニースミス」。しっかりとした酸味と独特の香りがとても贅沢な味わいのジャムに仕上がります。特にこのグラニースミスを使用し、バニラビーンズなどで洋菓子のように仕上げたドルチェタイプが私のおすすめ。コチラの果実も今年は少なめの成りのようなので、お早目に是非味わってみてください。

一方、ジャム屋では次の時代を切り開く新しい取り組みが始まっています!一つ目は下の写真。何だかわかりますか??蒸留装置です。密造酒を造ろうというのではありません(笑)。これまで大切に栽培して頂いた柑橘もマーマレードにすると外皮の半分くらいは不要になっていました。外皮まで食べることを前提に栽培している果実なので、その外皮を捨てるのはもったいない!ということでその活用方法を探っています。その一つの試みとしてジャム屋で柑橘の外皮からアロマオイルを抽出してみようということになりました。ただいま実験中ですので今後の展開にご期待ください!

そして2つ目の新しい取り組みのテーマは「海」。とうとう漁協に準会員になりました!!!下の写真はアサリの稚貝を皆で蒔いている写真です。この日は新しい創業の第一歩なのに私は不在で・・・しかし動きだした時の流れは止められません。小さな島の小さな集落なので、私は農業者で私は漁業者、私は観光業で私は商売人、、、というような都会的割り切りが通用しないのが現実。反対に各分野の人たちが密接に結びついていることこそが魅力的なことだと考えています。その魅力をジャム屋も体現していこうという想いで「海」の分野にも取り組みを広げはじめています。

アサリで。。。ジャムは造りません(笑)



最後にご報告が一つ。全国誌の週刊女性自身にて周防大島特集が組まれております!!その中でジャム屋が見開き2ページを持って紹介されております!!是非是非、ご購入いただいてご覧くださいネ(笑)



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