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初冬のジャム屋日記

島にも紅葉の季節がやってきました。比較的温暖なこの島は初冬の12月が紅葉のシーズン。ジャム屋近辺でも瀬戸内ブルーと対比した紅色・黄色の綺麗な葉の色づきが楽しめます。そしてジャム屋でもブルーベリーの樹々が彩りを添えてくれています。ブルーベリーはツツジ科なので紅葉もとてもきれいでおすすめです。





さて、そんな紅葉が目を楽しませてくれるこの季節、みかんの島は年末に向けて柑橘の収穫に追われ、ただただ慌ただしく時が流れていきます。当店にとって初冬が旬のマーマレード用柑橘といえばまず第1に樹上完熟かぼす!9月ごろが旬のかぼすですが、マーマレードにするには12月ごろまで樹上完熟させ、酸味がまろやかになった頃が最適。酸味と香りがとてもよく合うマーマレードになります。



ジャム屋にとって初冬第2の柑橘といえば柚子。柚子の樹木は指の長さほどもある鋭利なトゲが生えます。樹木のトゲを剪定はするのですが、見逃していると収穫時にとても痛い目にあいます・・・。とわいえ日本らしいのこ香りが大好きで、当店のジャム・マーマレードにはなくてはならない柑橘。今年も農業部総出で必死の柚子収穫に追われます。


ジャム屋にとって初冬第3の柑橘といえば青レモン。一般に黄色いレモンが流通しておりますが、本来レモンの最初は緑色。12月下旬ごろの寒さにより緑色から黄色に変色していくので、レモン産地ではこの時期ぐらいまでは緑色のレモンが出回っています。この時期のレモンは、普通の黄色いレモンの香りとは異なり、とてもフレッシュな独特の香りを放っています。そんな青レモンの香りを使わない手はないということで、この季節を代表する柑橘でもあります。



そしてジャム屋にとって初冬第4の柑橘といえばみかん!みかんの島ですから当たり前ですね!


一方、この時期が旬を迎える農作物として大事なのがサツマイモ。もともとサツマイモ栽培が盛んだったこの島のブランドさつまいも「東和金時」を当店の自家農園でも栽培しています。今年は夏の日照りで少々小ぶりな実りですが、反対に味は濃く、とてもおいしいジャムになります!


そんなクリやサツマイモなどの美味しいこの時季、島のジャム屋カフェでも「焼きジャム」スイーツフェアが始まります。今年は栗ジャムを贅沢に使用した栗ジャムトーストや東和金時バニラジャムを使用したスイートポテトピザ、更にはクレープで手巻き焼きジャムを楽しむメニューなど、焼きジャムをたんまり楽しめるメニューに仕上げてみました!




さて、ジャム屋のこの時季の風物詩がもう一つ。「ジャム屋の季節便」の発送です。季節便は年4回、その時季時季のプレゼントと共にジャムをお届けする制度。今回は秋の味覚をいっぱい詰め込んだジャムたちとお米・すだいだいをセットにしました。


酢橙ってご存知ですか?島ではどの家庭にも1本は植えてあるという柑橘で、お鍋や焼き魚、カキフライなどに必要の都度、庭先からもいできて搾って使う香酸柑橘(こうさんかんきつ:香りと酸味を楽しむ柑橘)です。ゆずやスダチ、カボスなどと同じような使われ方の柑橘なのですが、島では酢橙が当たり前。全国の出荷量の99%をこの島が占める、ザ・島のソウルフードなのです。そしてなんと皇室から毎年この島の酢橙をお買い上げいただいているような由緒正しき柑橘でもあります!この酢橙は10月ごろから3月ごろの寒い時季が旬。ということで島の鍋料理には欠かせない薬味柑橘でもあります。下の写真はジャム屋のすだいだいの樹と収穫風景。




プラス、今回は島で農業を始めた三浦農園(オオシマアコースティック)さんのこだわり不耕起栽培米をセット。島への移住者を応援する意味でもご賞味ください。島の香りがします。


さて、最後に新しい取扱店さまのご紹介。東京駅前KITTE。群言堂さんでジャムズガーデンのジャム達の取り扱いが始まりました!土地の味がにじみ出る、素敵な商品達と共に棚を飾っております。







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