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ジャム屋の日記(ブルーベリー園OPEN!)

いよいよ本格的な夏の到来!皆さんは夏休みの過ごし方、もう決めていますか?島が一番、活気づき燃え上がる季節、それが「夏」。この季節の周防大島は最高に素敵な光を放っています。今年も夏の到来を祝い、ジャム屋では7月20日にフラダンス&ウクレレ演奏会を開催しました。下の写真がその時の写真です。瀬戸内の島なみ、青い空と海、そして濃いグリーンの芝生。どこか異国の世界を想わせるこの景色の中で、穏やかなゆったりとした時間が流れていました。

そのイベントと合わせて、お待たせしておりましたブルーベリー園の開園です!私たちがジャム屋を立ち上げた時から栽培を開始したブルーベリーの樹たちですが今年はさらに成長して収穫量も年々増えています。例年7月20日ごろから摘み取り体験ブルーベリー園をオープンさせているのですが、今年は梅雨明けが早かったせいか一週間も早い13日からオープン。実付きもよくサイズも大きいので今年のブルーベリーはとてもお勧めです!

下の写真は去年のブルーベリー園での一こま。宝探しゲームをしているような感覚なんですね、子供たちの歓声がこちらまで楽しくしてくれます!

収穫したてのブルーベリーたちが下の写真。まだ熟れていない果実(ピンク色や白色の果実)はより分け、水洗いしてすぐさま煮込み部屋へ。

ただ、この時期のジャム工房は・・・灼熱地獄・・・。五徳という強力な火力のコンロが6台。さらに蒸気をもうもうと吐き出す蒸し器が5口。全てを全開にすると工房内はまさしくサウナ状態となります。流石に真夏の午後にこの状況の中にいると命に関わるので、真夏は半日ずらして午前中に全て終わらせるように煮込みます。つまりその分煮込みが早朝6時から始まるのです。

汗だくで大変ではありますが。美味しいジャムが出来上がると幸せになれる。ジャム屋は体力勝負ですが、とてもやりがいのある仕事でもあります。下の写真は早朝煮込みと汗の結晶、真夏が旬のブルーベリージャムたちです。我が子のようにほれぼれと見とれてしまいます(笑)。

そして、真夏のジャム屋の楽しみ方が下の写真。あんな灼熱の世界から生まれたジャムが何と涼しげなこと!!メニュー作りをしながらそのまま何回食べてしまったことか(笑)。夏に島へお越しの際には是非ご賞味くださいね。

そしてもう一つこの季節に旬を迎える果実があります。それは「桃」。なかなかこの周防地域で美味しい桃を生産している農家さんを見つけられず、最終的に至ったのが下の写真の農家さん。当店が県外から仕入れている数少ない果実が桃なんです。わたしたちが太鼓判を押す桃の生産者は岡山県にいます。15年ほど前に関西から移住して桃農家になった板敷さん。今では立派な桃の木が生い茂る畑がありますが、移住当初はかなりご苦労をされたはず。果樹農家は移住してから果実で収入を得るまで4・5年はかかります。とても移住者向けの農業ではないのです。そんな苦労も感じさせない笑顔で、視察を快く受けてくれました。

圃場(農園地)の近くに今教えている弟子たちの畑があります。みんな岡山県以外からの移住者たちでまだまだ若者。板敷さんを慕って桃の栽培を真剣に取り組んでいる。最近では珍しい若者たちで溢れている農園。その園主の人柄同様、味見させていただいた桃は、この上なく充実した味わいでした。

下の写真は板敷さんに指導を受けている新米もも農家さん。桃の木はまだまだ小さいですが夢は限りなく大きい!これぞ若者の特権。将来、枝と枝がぶつかりあわないように10メートル間隔で植えているとのこと。ゆくゆくは今見える樹が大樹となり、たわわに桃を実らせる日が来ることを信じ、今できることを精一杯こなしていく。農業とは夢のあるかっこいい仕事だとあらためて思いました。

ところでジャム屋が今年からトライしているイモ畑。なんと芋が成る前のこの時期に、早速招かれざるお客様が・・・。そう、イノシシ。下の写真はイノシシに荒らされたイモ畑。イノシシもまだ芋が成っていないことに気づいたらしく、ほんの一部だけ掘り返しただけで立ち去ってくれたようです。しかし、そのままにしておくとゆくゆくは全滅ということも!

ということで、イノシシ対策用の柵を設置することとしました。貧弱な柵だとあの巨体ですぐに押し倒されるのでかなり強固に作り上げないといけません。5年ほど前までは島にイノシシはいなかったのですが、何と瀬戸内海の島を泳いで渡ってきたらしく、島ではここ数年で大きな問題となりつつあります。

農業はリスクが一杯。害虫・台風・イノシシ・日照り続き・寒害・水不足・・・。工業製品と違って計画性があるようでない。しかしそんな不確実性で満ちた世界だからこそ、やりがいもあるのだと思います。絶対、農業は「かっこいい」!!と信じて止みません。




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