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2017新春のジャム屋日記



年始のジャム屋は静けさから始まります。お正月を過ぎると島を訪れるお客さまの足はパッタリとやみ、寒さと静かさで時が止まったかのような時間が島に流れていきます。煮込みの水蒸気で曇った窓の内側で、黙々と柑橘の処理に勤しんでいく時間がたんたんと流れていきます。こんな時間の流れもとても心地よくて大好きです。。。


そんな1月、もう一つ大好きな行事があります。それはいよかん農家さんの倉庫通い。

この季節になると島の裏側にある馬ヶ原という集落のいよかん農家さんの倉庫に通う日々が続きます。



ちなみに下の写真はそんな道すがらの光景。堤防で干しているのはひじきです(笑)



普通ならいよかんはヨソと言って、柑橘倉庫に3月ごろまで保管することにより酸味を減らし糖度を上げる工程をふんで出荷されるのですが、マーマレードにするのは外皮がフレッシュで香りと酸味がしっかりあるこの時期のものが一番おいしくなります。まさにいよかんマーマレードの旬は今!



下の写真は完熟かぼす。かぼすは9月10月ごろに出回る柑橘ですが、マーマレードにするには酸味がまろやかになる12月ごろがおすすめ。樹上完熟したかぼすのマーマレードはワインやチーズに最高に似合います。



そして柑橘と相並ぶこの季節から始まる旬、それは苺!冬のこの寒い時期のいちごは果肉が太るまでに時間がかかるため、その分美味しさが凝縮されるのです!下の写真はそんな苺栽培に欠かせないジャム屋の蜂くんたち。



そんな生で食べても最高の贅沢な苺をジャムに惜しげもなく・・・そしてそんな苺をやはり生でも食べてほしいと、島のジャムカフェで1月21日から始まったのが完熟苺スイーツフェア。苺をふんだんに使用したスイーツが目白押し、下の写真は「完熟苺たっぷりのパリブレスト」「苺と林檎のホットドリンク」「贅沢苺ソフト」。(パリブレスト・・・ご存知の方も多いと思いますが、パリ・ブレストは、1891年に自転車レースパリ・ブレスト・パリの開催を記念して考案された自転車の車輪の形をしたお菓子。自転車のお客様にお勧めです!)



この時季は寒さで外で遊ばなくなったジャム屋の看板娘も大活躍。スイーツづくりやラベル貼り、更にはオフィスの自前パソコンデスク造りやエクステリアの柵作り!なかなか将来に見込みのある2代目が育っています(笑)



最後に3つご報告。最近は海外からも注目をいただき、なんと12月末には韓国から視察団がご来店。世界から過疎高齢化率日本一だった島に希望を求める時代が到来しています。



そして2つ目のご報告、それはフェイスブックでもお願いした人材募集の件。なんとフェイスブックでトータル112件のシェアをいただき、そのご縁もあってこの度8名の方々がジャム屋で働いていただけることとなりました。これもジャム屋を支えていただいている皆様方からの大切なご縁。ますます過疎高齢の島に世界がうらやむ里山資本主義を体現するジャム屋に成長していくことが求められていると責務を感じております!



そして最後のご報告は、このイベントの告知です。

4月2日ジャム屋で瀬戸内パンフェスタを今年も開催します!

2月17日-19日宇部井筒屋で宇部パン穀博に出店してきます!

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