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皐月のジャム屋日記


島のこの時季の太陽はすべてを優しく照らし出し、なんとも清々しい気持ちにしてくれます。空と海の青さと草木の緑に春の小さな花々がとても映える季節になりました。下の写真は当店の庭のトレリスに咲くモッコウバラ。


もう一つこの時季おすすめの当店のお花スポット、それが下の写真。店先に流木を使ったベンチを設置しているのですが、その周辺がヒルザキツキミソウの絨毯のようになっています。ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、ご来店時には是非ここにお座りください、お姫様気分が味わえますよ!


当店の自家農園でも果樹の花が咲き乱れています。下の写真はフェイジョア。もともと南方系の果樹ですが、温暖なこの島は栽培適地ということもあり30年ほど前から栽培されています。しかし知名度がない果実の販売に苦戦し、現在では栽培している農家さんは数えるほどに。桃とバナナを足したような・・・と表現されることが多い南国植物特有の華やかな味わいが特徴。ジャム屋でも1昨年から栽培を開始し、いよいよ今年は果実収穫が出来そうです。

次の写真は何の花のつぼみだと思いますか?


花が咲くとこんな感じになります。


そして生まれる新しい果実。この緑の小さく膨らんでいるのがレモンの赤ちゃんです。既にレモンの香りがプンプンしているんですよ!

一方、当店のために新しい花の栽培をしていただいているのが島のバラ農家「大内バラ園」さま。一般に花卉として販売される花々は食用でないため、食べれない農薬の使用がされていることが多いのです。しかし最近ではエディブル(食用)フラワーというジャンルがあり、ジャムの原料として使用したいため、当店専用に食用に適したバラの品種を無農薬で栽培していただいます。下の写真はほとんど摘み取ったあとのバラ園なので華やかさはないのですが・・・


収穫されてきたバラを置いている倉庫を覗くと下の写真のような感じ。「素敵」の一言に尽きます。


いよいよ今年から本格的に収穫され、ジャム工房はいつもとひと味違った薫りで溢れかえります。

バラのみだと果汁やとろみがないので、そのままではジャムになりません。そこでこの季節に旬を迎える弓削剽柑(ゆげひょうかん)と島らしい香りのレモンをマリアージュさせマーマレードに仕上げています。下の写真はその弓削剽柑(グレープフルーツのような味わい)とバラマーマレードの煮込み風景。


さて、ゴールデンウィークはジャム屋にとって一年で1・2をあらそう忙しい季節。猫の手も借りたいそんな季節は家族も総動員。小学2年生になる娘もラベル貼りのお手伝い。ラベルがゆがんでないかチェックしておりますが、もしゆがんで貼られていたときは・・・あたりだと思ってお許しください。

ゴールデンウィークに使用するゴミ箱もありきたりのプラスチックやスチールの品を使用したくなかったので忙しい最中に頑張って手作り。案外、工作のセンスがあるのではと自画自賛したくなる出来栄えです。


さて、そんなゴールデンウィークが過ぎると島もいつもの静かな日々に戻ります。次の季節に向けてやることが山ほどあるのがこの季節。下の写真は植え付け直後のサツマイモ畑。昨年はイノシシにとことんやられたので今年は柵を厳重にして山の畑をメインに作付。今年こそは芋ほり大会を盛大に行いますよ!

さらに果実も来たるべき季節に向けて順調に成長しています。4月に白い小さな花を愛でたブルーベリーたちですが、すでにこんな状態に!7月中旬ごろから収穫が始まるのですが、もう一回り大きくなり、完熟するまでもう少しお時間をください。

苗木の販売も開始しました!

人や植物だけでなく、ハチたちにとっても忙しいのがこの季節。苺ハウスの授粉用にミツバチの巣箱を設置しています。その巣箱の出入り口は出たり入ったりするミツバチたちでいつもラッシュラッシュラッシュ。このミツバチたちのおかげでおいしい苺ができるのです。そう思うとなんだかとても愛おしく見えてきませんか?

ミツバチさんたちのおかげで実ったジャム屋の苺たち。完熟の美味しい苺を是非ご賞味ください!







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