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祝 創業20周年のジャム屋日記



 2023年11月3日。 私たち瀬戸内ジャムズガーデンは創業20年目の朝を迎えました。

いつもと変わらない開店準備が今朝もはじまる事に、感謝。そしてこれまで当店にお力添え頂いたすべての方々に心からお礼を申し上げます(下の写真は11月3日朝の開店準備の様子)。



そして、下の写真たちが20年前のジャム工房建設当時の様子です。

左の写真から順に説明すると、「建設予定地で店主と前住職が打合せ(若い!)」「身重の妻(副店主:左から2人目)と大工さん、そして前住職夫妻で執り行ったジャム工房起工式(店主はまだ名古屋で務めており、、、不在です)」「基礎工事の始まった建設現場」「出来立てほやほやのジャム工房」。



 今となっては、当たり前のように毎日通っている工房も、こうして20年前に出来上がったのを思い起こすと、今ある「当たり前と思っている毎日」も「当たり前ではないんだ」としみじみと感じます。

「本当にジャム屋を生業にできるのだろうか。」という不安。一方で「チャレンジしてみたい!」という想い。事業を創る、というのはこういう複雑な心境なのだと、その時思ったことを思い出します。

高齢化率日本一の過疎地だったとしても、やるからには、自分にとっての世界の中心をここに創りあげていく。そんな思いで邁進した20年間でした。次の写真は左から「創業最初に販売したいちじくジャムの煮込み風景」「真夏の暑い暑い工房にて」「完全移住した2007年初冬、サツマイモをつかった焼きジャム誕生の時」「ジャム屋開業を前提に創業前から前住職に栽培してもらっていたブルーベリー」。





私たちの原点は46本のいちじくジャムです。島の道の駅にドキドキしながら初納品したのがつい先日の出来事のように覚えています。あれから20年。20年間の私たちの進化を原点である「いちじくジャム」で表現しようと思い、今私たちの持てる最大限の技術力で、特別ないちじくジャムを煮込みました。創業後、自家農園で栽培を始めた「黒いちじく(ヌアールドカロン)」と「ライム」を使用し、さらに角切りりんごで食感をプラス。私たちが20年前には思いもつかなかった「新しいいちじくジャム」の形。是非20年間の私たちの深化を楽しんでみてください(ラベルは創業当時の復刻版、いちじくのデザインは前住職作のまま)。



「瀬戸内のハワイ」を標榜する周防大島に移住した最初の冬「冬はこんなにお客さまが来島しないのか、、、大丈夫だろうか!!!」と追い詰められていたときに試行錯誤して生まれたのがサツマイモを使った『トーストに塗ってからジャムごとオーブンで焼く「焼きジャム」シリーズ』。これは道の駅で出会った農家さんの提案から生まれた一品でした。「焼きジャム」で息を吹き返した私たちはそれから移住者を呼び込む取り組みを始める等、島の活性化を願い、幅広い活動を始めました。

一方、大島大橋に貨物船がぶつかり1ヶ月半断水した被災事故があったり、直近ではコロナ禍に打ちのめされたりと、順風満帆で良い事ばかりでは無かった20年ですが、物語には逆境も必要で、今となっては、これはこれでとてもよいご縁を頂いて来たのだなと感じております。

 「復刻ラベル」シリーズとして、先の「いちじく」のほか、創業時の焼ジャム「東和金時ラムジャム」、創業時最初に栽培を始めた「ブルーベリージャム」を取り揃えました。是非20年の時の流れを共に感じていただきながらお召し上がりいただければ、ジャム屋にとってこれ以上の幸せはありません。


 次の20年、そしてその先にある、島の営みが代々引き継がれ続いていく未来、其れこそが今の私たちの願いであり目標です。だからこそ、次の世代に遺していける地域産業創りに邁進しています。コロナ禍の中始めた「レモンチェッロプロジェクト」。新たな取り組みであるレモンチェッロ酒造産業を軌道に乗せていくこと、そして地域の宝である藤井彦右衛門(島のみかんの祖)の息吹が感じられる古民家の宿泊施設化。今私たちは第2、第3の創業時期を迎えています。この11月、瀬戸内ジャムズガーデンは次の20年に向けた新たな一歩を踏み出しました。100年後の地域の為に出来ることをコツコツと積み上げていきます。これからも私たちと共に新しい未来を楽しんでいただけますと幸いです。


左から、「レモンの丘でお客様とレモンの苗木を植樹」 、「コロナ禍の中、レモンチェッロ初蔵出しを従業員全員で祝う」、「今シーズンも始まりましたまずは青レモンのチェッロの仕込」、「おん宿 古今せとうち2024 春開業予定!」


 12月は青レモンや柚子など島に師走の香りが漂い始めます。そしてチェッロの蔵出しも始まる季節。 12月の新作発表は12月10日20時から!どうぞ楽しみにしていてください。


園主 松嶋


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