3月のジャム屋日記

島に今年は少し早い春が訪れました。昨年より2週間以上早いあんずの花の開花!ジャム屋のあんず畑は空がピンク色に染まっています。あんず畑がピンクに染まるころ、ジャム屋も本格的な春を迎えます。

下の写真は既に芽吹き始めたブルーベリーの若葉です。今年はブルーベリーの開花も早まりそうです。3月31日に予定しているジャム屋の春フェスタごろにブルーベリーの花が満開になりそうでちょっとうれしいです。

そしてジャム屋の果樹園も春の柑橘たちが大きく育ってきています。3年前に植えた弓削剽柑(ゆげひょうかん)も大きくなり、試験的にならせた実を今年初めて収穫する予定です!4月が待ち遠しいです!!

そしてこの時期にもっともおすすめなのが「酢橙(すだいだい)」。酢橙ってご存知ですか?島ではどの家庭にも1本は植えてあるという柑橘で、お鍋や焼き魚、カキフライなどに必要の都度、庭先からもいできて搾って使う香酸柑橘(香りと酸味を楽しむ柑橘)です。ゆずやスダチ、カボスなどと同じような使われ方の柑橘なのですが、島では酢橙が当たり前。いわば島のソウルフードなんです。そしてなんと皇室から毎年この島の酢橙をお買い上げいただいているような由緒正しき柑橘なんです!この酢橙は10月ごろから使えるのですが、マーマレードにするには酸味がまろやかになるこの3月中ごろの酢橙が一番。下の写真がその酢橙です。

酢橙は病害虫に強く、無農薬で栽培ができる柑橘なんです。当園でももちろん栽培しています。まさしく橙色に輝くこの柑橘こそ春の味わいです。下の写真はその酢橙を下処理しているところです。これが種が多くてなかなかの強敵。スタッフみんなでただひたすら種取・種取・種取・・・。

酢橙をそのまま味わえるのは「完熟すだいだいマーマレード」。もちろん酸味があるので好き嫌いが分かれる味かもしれませんが個人的には大好きな味なんです!カマンベールチーズやシフォンケーキなどにもよく合います。そしてもう一つのおすすめが、「すだいだいショコラマーマレード」。香りと酸味がチョコレートととてもベストマッチ。薫り高いオレンジピールのチョコレートコーティングしたお菓子をそのまま食べているような・・・是非お召し上がりください!

そして本格的な春を迎える準備をお店も着々と進めています。先月重機で掘り起こしていた前庭の写真を覚えていますか?そこには長石の石畳、間に芝生を植えこみました。この長石、実は島の古い家には必ず使われている建材で、敷地境界や建物の基礎などとして島では古来から使われてきました。しかし、過疎高齢化が進むこの島では解体する古い家が多く、解体する業者の敷地には2階建ての建物の高さほどまで積み上げられた長石の山があるのです。島の生活を支えてきた長石。そんな長石を石畳用の石材として再利用する・・・そこには長石再利用とともに地域再生の想いも込めているのです。

他にも春への準備で大忙し。下の写真は木材チップを荷車に積んでいるところです。普通一般的な樹木は生木のチップをまくと樹が弱るのですが、ブルーベリーは平気なんです。雑草押さえと土質改良も合わせてこの時期に大量の木材チップをブルーベリー畑に敷き詰めるのです。これが案外重労働。まあダイエット効果があると考えて・・・黙々とこなしていきます。

そしてここも新しく。お店正面に蜜柑を持った幼児のブロンズ像。これはラベルの挿絵を担当している義父の作品。大昔の作品だそうですが何だかほほえましいでしょ!

下の写真も新顔。石材屋さんから余った石材をいただき、お店の看板にしました。石の形はジャム屋の前の海にぽっかりと浮かぶ小島の形。

さらにさらに、こんなベンチブランコまで作ってしまいました!!穏やかな春の日差しの中、ゆっくり揺られる心地は最高でしょうね。

さて、既にお知らせしておりますが3月31日に「ジャム屋の春フェスタ」を開催します。去年は去年で精いっぱいのフェスタにしたつもりでしたが、今年はさらに深化した春フェスタになりそうです。カヤック教室があったり、皮雑貨アーティストが出展したり・・・そしてなんと今年の目玉がこれ!

島のお餅屋「川田餅」さんとジャム屋がコラボ!お餅とジャム。和と洋。炭水化物と甘露煮。合うのか合わないのか。これは3月31日のお楽しみ!!こうご期待です!!!


さて、最後にビッグニュースを一つ。なんと農林水産大臣の林芳正さまが視察でご来店!国の未来を創る現職の大臣がこんな小さなジャム屋にお越しになられるなんて夢のようなお話。ジャム屋の取り組みのお話し、島へのUIターンを応援する「島くらす」のお話し、そして島全体を巻き込んだ6次産業化の夢など、想いを率直にお伝えさせていただきました。どんな過疎高齢化が進んだ地域でも地域資源がないのではないと思います。地域資源はある。ただその地域資源を発見し、掘り起し、伝えていく、そこができていないのだと思います。高齢化率日本一だったこの島でも農業を含む成長産業を構築していける可能性は十分あります!視察個所としてお選びいただけたご期待に沿えるよう、さらにジャム屋も努力と成長が必要だと思いました。


(緊張気味の息子、子供店長)