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2020年11月 秋のジャム屋日記

 さあ、みかんの島、周防大島にいよいよみかんの季節がやってきました! この季節になると段々畑に 植えられたみかんの樹々が色づき始め、島の景色をいっそうにぎやかにしてくれます。畑から積み出されてくるみかんを山積みにした軽トラックが島のそこかしこを行きかい、島全体が活気づくなんだか楽しい季節でもあります。今年は例年に比べて温暖な日々に恵まれ、みかんの味も上々。農家さんたちの表情にも笑みがこぼれます。

   そして海ではイワシ漁の季節でもあります。ジャム屋の目の前の海では日々、漁師さんたちが冬の到来を前に、勇壮な絵巻のような一連のイワシ漁を繰り広げてくれています。

 さて、みかんの中でも当店がジャムにしているのは主に早生(わせ)みかんという品種。この後12月後半ごろから旬を迎える晩生(おくて)のみかんよりもジョウノウという中房の皮が薄く、煮詰めて溶かしやすいから。そんな早生みかんは10月下旬ごろから収穫が始まり、遅いものだと1月下旬ごろまで樹上にならすことができます。 この日訪れたのは契約農家さんのみかん畑。海に面した段々畑のみかんは土質も水はけがよく、海からの反射光まで当たるので、とても味が濃い一級品に仕上がります。収穫していただいたみかんをその場で味見。みかん畑の中で食べる贅沢、、、ジャム屋の仕入れ担当の役得です(笑)。 早々にジャム工房に持ち帰り、すぐに加工に取り掛かります。柑橘の外皮の爽やかな香りに包まれながらのジャム造りは、ジャム職人として最高に幸せな時間でもあります。

みかんの島のみかんジャム、是非ご堪能ください。

販売中のみかんジャムはこちらから

 ところで、みなさんはルバーブってご存知ですか?タデ科の多年草。ヨーロッパでは果物のような扱いで、甘味をつけてジャムやソースにするのが一般的です。その酸味と食感、風味から野菜とは思えないジャムが出来ます。ジャム屋としても創業期から近場で栽培している方はいないものかと探したこともありましたが、もともと冷涼な気候を好む野菜のため、西日本では満足のできるルバーブとご縁を頂けずに、時だけが流れていました。10年以上たった今年の夏、ある方から周防大島の北にある本州中国山地の高原でルバーブ栽培を本格的に始めた若手農家さんがいるとの情報をいただきました。そこで早速、廿日市市吉和のルバーブ生産者IRIE-FARMさんを訪問してきました!小さく可愛いお子さん達とご家族であたたかく迎え。

20年以上前から生産されていた吉和のルバーブ。私も5年ほど前に、吉和でジャム用にルバーブを出荷してくれる方がいないかと吉和で農家さんを探した事がありましたが、その当時は残念ながらご縁がありませんでした。


しかし今、吉和のIRIE-FARMさんが若いセンスでルバーブの特産品化にのりだしています。そして、いただいたルバーブで試作したジャムは絶品!真っ赤なルバーブにあつい想いを受けとりました。ジャム屋でそんな想いも伝えられるよう、大事に大事にコトコト煮込んでいきます!



 さて、ジャムズガーデンがコロナ対策として3密のない環境を作るには、、、と今年の春から進めてきたのが、ガーデンカフェの充実。カウンターなどカフェスペースの充実とテイクアウトも可能なジャムズ特製 スイーツの充実。さらにこの冬にはテラス席の魅力UP工事を予定しています!!ご来島の際には温暖な 島ならではのガーデンカフェを是非お楽しみください。




 最後に「未来を拓くレモンチェッロ プロジェクト」の進捗報告です。(レモンチェッロ:レモンのお酒)

2020年11月3日、瀬戸内ジャムズガーデンは18回目の創業記念日を迎える事が出来ました。これまで  関わり、お力添えいただいた全ての方々に感謝を申し上げます。そして2020.11.3 のこの日、瀬戸内ジャムズガーデンは新しく酒造事業を始めました。まさに第二の創業になります。酒造は初めての事業なので前途にはいろいろな苦難は当然あるかと思いますが、心配はしておりません。ジャム屋創業時との大きな違い、  それは、共に歩んでいただける仲間がいる事。クラウドファンディングにより283名のプロジェクト参加者の方々と新たな事業に取り組むことが出来るのです、こんなに多くの方々と共にスタートラインに立てたのです、これ以上に勇気をいただけるものはありません。

皆様方からいただいた多大なるエールに、心から御礼申し上げます。そしてその期待に応えられるよう、日々前進してまいります!!いよいよ第二章が始まります。レモンチェッロ プロジェクト 始動です!



12月の新作ジャム発表&販売は12月6日21時から、柚子やかぼすなど初冬の味覚ジャムたちが登場してくる季節です。今年も最後の販売になります、12月もどうぞお楽しみに!



店主 松嶋

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