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皐月のジャム屋日記

みなさん、ゴールデンウィークは楽しまれましたか?全国的にそうだったのかもしれませんが、この周防大島もお天気に恵まれ、とても清々しいゴールデンウィークでした。例年、ゴールデンウィーク後に咲く玄関のバラもちょうど咲き誇り、最高のおもてなしに花をそえてくれました。

バラといえば私の一番好きなのはモッコウバラ。いわゆるバラの中でも異色の小さな花が特徴の品種ですが、その小ささが得も言われぬ趣があって個人的に贔屓目にどうしても見てしまいます(笑)。そんなモッコウバラも満開!

そしてゴールデンウィークはたくさんのご縁にも恵まれ、慌ただしくも充実したジャム屋のひと時でした。下の写真はカフェコーナーで提供していたジャムズピッツァの製作と焼きたてスコーンたち!

そしてゴールデンウィークが終わると静かな、いつもの島の風景が戻ってきました。そんな時期こそジャムづくりに専念!!ということでいまの時季が旬なのは完熟苺と小夏みかん(日向夏)と・・・ミスキョウコ。ひたすらジャムづくりに打ち込める日々。


ちなみにミス・キョウコってなに?と思っている方にご紹介させていただきます。ミスキョウコは独特の甘い香りがとても素敵な柑橘ですが、皮が固く種も多く、生食に適さなかったため、原木だけが農家さんの畑の片隅にひっそりと植えつけられていました。私たちがマーマレードに適した柑橘を探している中で果実生産者の方が「そういえば・・・」と紹介してくれたのがこの柑橘だったのです。そのミスキョウコの煮込み風景が下の写真。マーマレードの命ともいえる外皮のオレンジ色がとても濃く、そして外皮の味がとても甘酸っぱいのです!!これほどマーマレードに適した柑橘はないと思います、是非ご賞味くださいね。

さて、この時期は農業部も繁忙の最盛期を迎える季節。さらに今年はジャム屋の農園が大変革期を迎えています。先月もお伝えしましたが、いちじく栽培を開始しました。そのために栽培をやめられた農家さんからビニールハウスの骨組みを譲り受け、ジャム屋農園に移設。出来上がると当たり前のようにここに存在するのですが、この移設の重労働だったこと・・・農業とはある面、力技なんです。

下の写真がいちじくの苗木を定植した直後の写真です。この苗木もご高齢で栽培をやめられた農家さんのいちじくの枝木を挿し木で増やしたもの。こんなに小さな苗木ですが今年の秋には限定的にはしますがすでに収穫が可能となります。植物の再生力というのは計り知れない力に満ち溢れていますね。

そしてそのハウスの骨組みの傍らを利用してこれもまた初めての栽培を始めたのがかぼちゃ。下の写真はそんなかぼちゃの苗です。品種によりますが昨年試験的に製造してみたかぼちゃジャムがとても好評だったため、今年は本格的にかぼちゃを自家農園で栽培することとしました。今から秋の収穫が楽しみです。

そして昨年から始めた「島芋プロジェクト」。今年もただいま作付シーズン真っ最中です。

そんな中、天気予報が外れて植えたての芋の苗が干からびようとしています。これは一大事と必死に水やり。水やりセットが下の写真。動力がないと水やりも一苦労です。

最後に既存の農園の現状紹介。下の写真はブルーベリーの育成状況。早生ブルーベリー(ハイブッシュ系)は7月収穫なのにすでにこんなに肥大してきています。晩生ブルーベリー(ラビットアイ系)はまだまだ花のシーズンが終わったばかりですが、品種によってこんなに差があるのですね。

そして初夏の果実、あんずの育成状況。3月末ごろに満開だったあんずの花が今では下の写真のようにぷっくりと実が太ってきています。たった2か月でこんなに変化するもんなんですね、ここでも植物の生命力に驚かされます。そしてさらに1っか月後には完熟したあんずがジャムになっているのですから・・・3か月前の自分とどんなに変われているのかと、うらやましくさえ思えてきます。次のジャム販売も楽しみにしていてくださいね。



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