あけましておめでとうございます。この新春は島もとても暖かく、まるで春が来たかのようです。ジャム屋は例年通り1月3日から営業しているのですが、目の前の浜辺もご覧のとおり。海の色が春のような色に輝いています。写真のモニュメントはお正月にお越しになられたお客様の置き土産。浜辺の流木をちょっとしたアートに仕上げていただいておりました。
下の写真は小春日和のジャム屋。
裏山のスイセン達も新春の風の中でみんなが笑っているような輝き。このスイセンたちに負けないように、今年もかかわる皆様に微笑んでいただけるよう、全力で頑張ってまいります!
さて、年末年始は島の特産でもある柑橘の収穫最盛期。年末最終営業日に出かけたのは例年お世話になっているハッサク農家さんの畑。今年もたわわに実ったハッサクたちがお出迎え。この農家さんはご主人が2年前に他界。おばあさん一人で栽培していただいているので収穫の重労働だけは当店でスタッフが収穫に出向いています。今年は少々小ぶりですがとても充実した出来栄えです。
一般的には収穫したハッサクを3月ごろまで柑橘倉庫で貯蔵したほうが酸味が抜け生で食べるのには美味しくなります。しかし、外皮のフレッシュ感や適度な酸味がある方がマーマレードそしては美味しいので1月の中旬ごろから当店ではマーマレードに仕上げて行きます。
他にもマーマレードの旬を迎え始めた柑橘類が次々と!下の写真はデコポン。甘酸っぱさが人気のスイート系柑橘もそろそろ工房にデビューしはじめました。マーマレード好きにはたまらない、これからが一番楽しい季節になりますね。
そんな柑橘最盛期に時を同じくして島のキウイも旬の時季になります。このキウイは先代のキウイ畑を継ぐために7年ほど前にUターンしてきた門徒さんの作品。当店のために栽培をしていただいており、この緑色の宝石のようなジャムを見ると心が躍ります。
そして、もう一つこの時季からシーズンインする果実がいちご!寒い時期は熟すまでに時間がかかる分、香りも糖度ものった最高の苺に仕上がります。自家農園の苺ハウスでは出番を待つ苺たちがゆっくりゆっくりと育っています。
さて、お客さまが少なくてもそんなこんなで冬も忙しいジャム屋ですが、お客様が少ない時季だからこそしなければならないこともたくさんあります。ジャムづくり以外で一番大きな冬の仕事、それは大規模な園内整備。傷んだ木製ガーデンファニチャーの修理やペンキの塗り直しなどなど。やることは山ほどあります。作業を始めるまではとても面倒なのですが、いざ始める少しずつではありますが確実に改善されていく園内に心奪われてなんだか没頭しています。黙々とした作業で無心の時間が流れていく冬のジャム屋時間もとても大切な要素なんですね。
さて、最後に大切な告知があります。今年もやります、瀬戸内パンフェスタ2016!今年は里山資本主義の著者藻谷浩介さんに講演をしていただいたり、広島庄原からはエコストーブの伝道師和田さんにお越しいただいたエネルギー自給ワークショップを開いたりなどバージョンアップ!今年のパンフェステーマは「里山資本主義と地域を考える」です。もちろん瀬戸内のパン屋さんをたくさん集めて昨年以上の盛大な会にする予定です。どうぞ4月3日には瀬戸内パンフェスタをたのしみにお越しくださいね!
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