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夏の始まり ~ジャム屋日記~



さあ、夏休みシーズンの到来です!みなさん、夏の準備は整いましたか?梅雨明け以降この島では全く雨が降らず、例年にもまして暑い日が続いておりますが、それでも海に囲まれている島なので朝夕には浜風が流れます。島の風景がどこもかしこも「絵」になるシーズン、それが島の夏。下の写真はスタッフお手製の特大「夏リース」、これも「絵」になるでしょ!



さて、ジャム屋の夏といえば「ブルーベリー」。創業当時、島でブルーベリー栽培をしている方がいないので、ならば自ら栽培を行おうと始めたのが、自社農園のブルーベリー畑のはじまりです。今では樹齢12~3年の大きく成長した樹々がジャム屋の店舗前に生い茂り、今年もたわわに実をつけてくれました。



そしてこの7月13日から、夏のジャム屋恒例、ブルーベリー摘み取り体験が始まりました。摘み取り農園も創業時から徐々に整備され、少しずつ洗練された感じになってきています。下の写真はジャム屋の看板娘(小学4年生)と制作した農園入り口の看板。



そして下の写真は、今年新設のペンタゴン型グランピングテント。日影がないとこの季節つらいですからね。。。



そんなブルーベリーの季節が始まると収穫作業も大変です。日中は暑くて収穫作業が行えないので、早朝、もしくは夕方に水やりと収穫作業を行います。これが夏の大きな日課。そして、ご多分に漏れずジャム屋の看板娘もお手伝いをさせられることになります。小学4年生、役に立っているのかいないのか、、、



こうして収穫して集まったブルーベリーたちはすぐ隣のジャム工房で即座に煮込みあげられていきます。工房内に冷房設備はありますが大きなガスコンロの前に立てば逃げようのない暑さが、、、真夏のジャム煮込みは暑さとの戦いでもあります。しかし、この季節のジャム、全てがとびっきり美味しいのです!煮込みを止めれるはずがありません。



一方、この7月の初めごろに旬だったのが「はらんきょ(すもも)」。島ではスモモのことをはらんきょと呼びます。このはらんきょの甘酸っぱさがこれからの熱い季節には最高のご褒美に思えてきます。下の写真は自家農園でのはらんきょの収穫風景。



そして、鍋に入れると、、、真っ赤なジャムに大変身。



おススメはブルーベリージャムとブレンドした「島のすももとブルーベリーのジャム」。はらんきょだけの甘酸っぱさとは異なり、ブルーベリーがまろやかさをプラスして、とても食しやすくなった一品です。



そして、ブルーベリーが楽しめるおすすめのもう一品が下の写真。自家農園の苺(ストロベリー)とブルーベリー、そしてマルベリー(桑の実)の3種を独自ブレンドした「島の3種のBerry マリアージュジャム」! ベリー好きによるベリー好きのためのベリーいっぱいのジャム、この夏の新作(直営店限定)です。



もう一つジャム屋の夏を彩る大人気果実があります、それは「白桃」。当店では島内、県内で白桃を探していたのですが、なかなか満足できる品質の白桃に出会えず、たどり着いたのが岡山県総社市。ここで桃づくりに真剣に取り組んでいる若手農家さんと出会い、当店のジャム造りに適した桃とも出会い、今のジャム屋の白桃ジャムがあります。


白桃をそのまま頬張っているようなジャム。とてもシンプルですが、味わい深いジャムに仕上げています。


さて、柑橘の島の周防大島でもそろそろ柑橘シーズンの終わりの季節。この時季に届くのが、国内生産が珍しいグレープフルーツです。島の農家さんがジャム屋でほしい柑橘はなにかというので「グレープフルーツ」というと作ってくれました。簡単に作ってきてしまうところが、凄腕農家さん。恐れ入ります。。。



そして生まれたのが、下の商品「瀬戸内の白桃とグレープフルーツのマーマレード」(直営店限定)!こんな贅沢な組み合わせがあってよいものなのかと、悩んでしまうほどのマリアージュ。こちらも絶対おすすめです。


さて、ジャム屋にとって一番大事なこと、それは原材料果実類の栽培。自社だけがもうかればよい(地域内での部分最適)と言って自社農園を増やすのではなく、地域でその担い手になってくれる方々がいれば、その方々と連携して地域全体に経済的循環を生み、持続可能な地域づくりに貢献していく(地域の全体最適)ことを大切にしていこうと、私たちは考えています。そんな取り組みの一つが周防大島ブルーベリー研究会。島でブルーベリー栽培をしたい方々とブルーベリー栽培を共に勉強しつつ、実った果実はジャム屋で必ず買い取ることにより、経済的循環と地域内の繋がりを作っていこうという取り組みです。まだまだ初歩的な取り組みではありますが、着実に島の方々に支えられるジャム造りに進化しています。下の写真がその一幕。



そんな、地域の方々とのご縁で集まったブルーベリーが夏のジャム屋のカフェスイーツに彩りを与えてくれます。ブルーベリー摘み取り体験とともに始まったブルーベリースイーツフェア。今年も新作ブルーベリースイーツの目白押しです!是非夏のブルーベリースイーツを楽しみに島のお店にお越しください。


さて、話は7月上旬に戻ります。西日本を襲った豪雨被害、この島でも多くの道路が土砂崩れで寸断され、一部民家には土砂が流れ込むなど、大きな被害が出ました。しかし、不幸中の幸いで死傷者は出ませんでした。多くの方々からお心配りの問い合わせをいただき、ありがとうございました。当店でも多少の畑の浸水や土の流出はあったものの大きな被害には至りませんでしたので、ここで改めてご報告させていただきます。下の写真は川の増水で沈んだ畑。



そんな中、大規模災害が発生した広島の海田町で支援ボランティアを私的に始めた住職の教え子へ、ジャム屋と荘厳寺で支援物資を集め、お届けさせていただきました。今週末(7月28日)には同じ島内の被災家屋の土砂掃出しボランティアにも参加してくる予定です。まだまだ当分、完全復旧までには時間がかかりそうですが、地域でできることを地域で協力して乗り越えて行ければと思います。被災された方々に、こころよりお見舞い申し上げます。こんな時だから沈んだ雰囲気の中国地方で、少しでも明るい情報を提供していきたい、こんな時こそ地域の希望の灯台になろう!とスタッフ一同で意気込んでおります!


ここからはご報告。夏になり、遠方より友来たる。島ではそんな季節になります。以前勤めていた会社の同期が4家族ご来島。みんな子ども連れなどいい歳になっておりました。早朝にはお寺の鐘つき。ちょっとした夏合宿が楽しめました。毎朝7時に鐘をついておりますので、島にご宿泊されたかたは是非鐘つき体験、していってくださいませ。



2つ目の報告は、東和中学校恒例の起業家教育。今年は株式会社モノサスの永井さんとアントレ座談会に参加して来ました。今日の学習テーマは「周防大島でビジネスを行う良さとは?」。生徒たちが模擬株式会社を設立する前提のカリキュラムの中での一コマなので、生徒たちからもビジネスに関する沢山の質問をいただきました。地域産業を創り支える人材を地域で育てる、今一番必要な事だと思います。



そして3つ目の報告。月刊商工会の特集「地域に賑わいを取り戻す」にて取りあげていただきました。全国の商工会に配られているはずです(笑)。規模の経済だけに振り回されない産業造りが地方には必要ですね。


最後にイベント情報です。お近くの方は是非ご来場くださいませ!

8月29日~9月3日:京都伊勢丹パンフェスティバル(JR京都駅伊勢丹)

9月15日~18日:yab腕前探訪~ふるさとの匠展~(防府アスピラート)

9月15日~17日:横浜パンのフェス(横浜赤レンガ倉庫広場)

9月22日~24日:下関大丸パンフェスタ(下関大丸)

9月29日~10月1日:小倉井筒屋iplus(小倉井筒屋)

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