初秋のジャム屋日記


 天高く馬肥ゆる秋。みなさま、コロナもだいぶ治まってきましたね、秋からのご旅行の予定は立てられましたか。島は夏の景色も良いですが、少し落ち着きのある大人の雰囲気を楽しめるのが秋の周防大島の魅力です。秋は夕暮れが早い分、月を鑑賞するには最高の季節です。ヤシの木のシルエットが夜の瀬戸内に浮かぶ月ととても良く似合い、南国気分を楽しませてくれます。

この季節はジャム屋カフェのテラス席も大人気です。心地よい浜風と目の前にポッコリと浮かぶ飛瀬島、ゆったりと島時間が流れています。ちなみに後ろ向きに映っているモデル役の彼女はこの夏に約1ケ月のインターンシップを経験した大学生。都市部の企業との違いを存分に味わってもらいました。

  

一方で9月10月は台風シーズン。今年の台風11号は超巨大でかなり心配をしておりましたが、大きな被害はなく、無事通り過ぎてくれました。しかし、その後の吹き返しの北風が2日ほど続いたため、大雨で各河川から流れ出た流木群が目の前の浜に大量に打ち上げられてしまいました。自然に帰らないプラスチック系の漂流物は拾い集めて処分をしたのですが、、、さて、この流木群の処理にはかなり労力がかかりそうです。ゆっくり時間をかけてかたずけていくしかないですね、、、頑張ります!!

 さて、秋はおいしい食材の宝庫です。

9月になって工房に届きはじめたのが山口県の特産、厚保栗(あつくり)!山口県中部の美祢市で400年ほど前から栽培されている厚保栗は濃厚で甘みの強いのが特徴。栗の加工には手間暇がかかりますが、そのおいしさのためであれば時間と労力をかける価値が十分ありますね。ジャムに仕上げながら味見が止まりません(笑)。おすすめの食べ方は、はもちろん「焼きジャム」。トーストやスコーンなどにジャムを塗り、バターをのせてジャムごとオーブンで焼いてお召し上がりいただくのが「焼きジャム」です。スイートポテトのようにほっくり、ホクホク感が楽しめますので是非お試しください。

 栗のほかにも今年は山口県が誇るブランドかぼちゃ「寝太郎かぼちゃ」もJA山口さまのご協力のもと、当店でジャムに仕上げています。こちらも是非「焼きジャム」を楽しんでみてください!




     そして、今年の2月に「秘密のケンミンSHOW」でも紹介されたサツマイモ系の焼ジャム、大変お待たせしております!

 自家農園のサツマイモの今年の出来を確認すべく、9月末のある日に試し掘りを行いました。

サツマイモの焼きジャム造りでは、外皮をかなり厚く切り落として、繊維質の少ない中心部を贅沢に使用するため、それなりにサツマイモ自体が太くないといけません。

もう少し畑で太らせてからの収穫になります。

多分、10月中旬にはサツマイモ系の焼きジャムの製造が始められそうです、どうぞ楽しみにしていてください!!


 秋は焼きジャム以外にも押しジャムがたくさん登場します。

左下の写真は青みかん。柑橘シーズンはしりの一品です。

そしてりんご!山口県のリンゴ産地徳佐では9月から収穫が始まっています。

10月には紅玉りんごが届き始めますよ~。

そして自家農園では無花果に続きハイビスカスの一種「ローゼル」や生姜の収穫が始まりました。

秋の味覚を是非ご堪能下さい。







さて、最後に4点ご報告です。

①コロナ禍で延期が続いておりました、2020年に受賞した日本農業賞の受賞記念式典がついに開催!東京の大学に通い始めた息子と参加してきました~なんだか漫才師の舞台写真のようですが(笑)。

②ジャムズカフェではいよいよ秋のスイーツフェアが始まりました!10月からは「たっぷりモンブランのグラスショート」がスタート。

③樹上のケーキとも呼ばれる黒いちじく「ヌアール・ド・カロン」の収穫が始まりました。植樹して5年が経ち、ようやくジャム加工できるほどに収量が確保できそうです。来月の販売を楽しみにしていてください。 

そして最後のご報告は「藤井彦右衛門(ひこえもん)プロジェクト」!江戸時代に島に柑橘栽培を導入した島の柑橘の祖「藤井彦右衛門」は私たちの島のアイデンティティーです。そんな彼の痕跡を未来に残していくため、私たちは取り組みを始めました。荒れた邸跡を柑橘畑に再生し、99年前に一部移築された古民家をリノベし未来に伝えるべき「宿」として生まれ変わらせます。写真は天井の木組み、天井部分の改修がほぼ整いました。これからの私たちの取り組みを、是非楽しみにしていてください!

次回は焼きジャムの大本命、サツマイモのシーズンが始まります!!

10月の新作発表は10月23日20時から!どうぞお楽しみに。


園主松嶋