2017
9月 24
(日)
21:00
初秋のジャム屋日記(9月)
本文

夏休みも終わり、島に秋の風が流れるようになってきました。見る側の目がそうさせるのか、海の色もどことなく秋の気配を感じさせます。

天高く、とはまさにこんな感じなんでしょうか。雲のたなびき方ひとつとっても清々しさが漂います。そんな秋の始まりですが、既に柑橘の島では新しいシーズンに向けて果実が大きく育ってきている季節でもあります。特に当店がこだわっている「ジャム製造に最適な旬を楽しむ」マーマレードがこれ、青みかんのマーマレードです。

一般的にジャムは収穫後、余ったもしくは生で出荷できない(形が悪い、傷がついている、色付きが悪いなど)果実をジャムにすることが一般です。しかし、とことんこだわったジャムを造りたいというジャム屋としては「余った果実でジャムを造る」枠から「ジャムづくりのために栽培した果実でジャムを造る」ことをしたいと思うわけです。そんな一つが上の写真の青みかん。ジャムは砂糖を入れるので果実自体が甘い必要性はあまりなく、それよりは香りや酸味、苦みなどがはっきりしている方が、個性的で刺激的なジャムになります。そこで、みかんも普通なら収穫しない時季の青みかんをわざと使用し、そのフレッシュな香りと酸味苦みを楽しんでいただくマーマレードに仕上げています。さらにそのためには栽培方法まで変えなくてはならず、農家さんに特別栽培をしていただいている一品です!

さて、柑橘の島のジャム屋としては柑橘ばなしをもっとしたいところですが、柑橘ネタを書き出すと止まらないので、話を変えまして・・・

9月も中旬を過ぎることになると、秋の大人気ジャムの煮込みが始まります。そう、「くり」です!ジャム加工にも大変な手間暇がかかることからどうしても限定生産品となってしまうのですが、それでも毎年この季節になると煮込みたくなるのがジャム屋の性。いつもくりを分けていただいているJA山口美祢(みね)の厚保くり選果場に今年の出来を確認しにお伺いしてきました。

厚保くりは山口県では有名で、150年以上の歴史のある栗産地「美祢」で栽培されている和栗です。実は大ぶりで味は濃厚。まさに栗の季節が始まったばかりで、艶やかで見るからに美味しそうな栗が農家さんたちによって次から次へと運び込まれてきます。そして柔らかいローラーで運ばれ、熟練したスタッフの方々により虫食いや傷んでいるものなどが選別されていきます。1日に6トンほど、このスピード感、すごいです。そのまま昭和52年から稼働しているという選別機で大きさごとに選別され、段ボールに仕訳されていきます。

一番の大玉3L!

選果場すぐ外ではJA職員の方がその場で臨時即売会を催しており、何処でご存知になられたのか平日にもかかわらず次から次へとお客さんがやってきていました。人のぬくもりが伝わってきて、こういう産地での購入は楽しいですよね。

ジャム屋の栗ジャム、どうぞ堪能してください!

そんな産地視察の帰り、島に戻ると下の写真のような夕焼けが!瀬戸内の島暮らしをしていてよかったなと思える、贅沢な瞬間でした。

一方、ジャム屋の秋といえばいちじくも大事な商品。自家農園でいちじく栽培を初めて4年。そこそこに収量も増えてきていたのですが、、、今年の台風18号以降、島はめっきり涼しくなってしまい、いちじくの熟れがかなりスローダウン。そのためほとんどジャムの生産が進まず、今回は115g瓶のみでの販売となってしまいました、、、申し訳ございません。

そのため、ジャム屋のいちじくスイーツフェアも早めに切り上げざるを得ないような状況となりつつあります。いちじくスイーツを楽しみにしておられる方は、どうぞお早目にお越しください。

話しは変わりまして、9月10月はイベントの多い季節。この9月16・17・18日には横浜赤レンガ倉庫広場で開催された横浜パンのフェスに出店してきました!国内最大のパンのお祭りとあって、入場者数の多い事多い事!島ではこんな群衆を見ることはありえないです(笑)。そんな初めてのイベント出店でしたが、ジャム屋としても新しい取り組みが!それは、東京で当店のジャム造りに共感していただける方々による半ボランティア的な応援団による販売だったのです!!慣れない対応があったかもしれませんが、どうか寛大な目で見ていただけましたら嬉しいです。次の出展は10月8・9日の世田谷パンフェスタです、是非、応援団スタッフにもお声掛けください!

9月に出店したイベントのもう一つは、、、例年の恒例となっております防府アスピラートでの「腕前探訪展」(朝日新聞・山口朝日放送主催)です。そしてこのイベントには毎年必ず家族で参加しています。親の背中、仕事っぷりを子供に小さなころから見せていく我が家なりのキャリア教育の一環と、もう一つは、、、子供たちの方がすでにお客さま方と仲良くなってしまっておりまして(笑)、、、「今年は息子さんたち来ないの?」と尋ねられることがおおくて、、、という理由もあります。そんな腕前探訪展も今年で参加7年目。単なるお店とお客さまの関係では測りきれない、素敵な時間を楽しめるのもこのイベントの魅力です。

そんな慌ただしい毎日を過ごしていると突然驚きが!なんとジャムズガーデンを素材に使用していただいたコミックス「恋降るカラフル」の作者、水瀬藍先生がご来島!作品はジャム屋の娘が主人公なので、ウチの娘は勝手に自分のことだと思い込んでいます(笑)。ストーリーもそうですが、周防大島やジャムズの景色が散りばめられた作品となっておりますので、そこにも是非ご注目下さい!

最後に2つ告知です。1つ目は先にも記載しましたが、10月8・9日の世田谷パンフェスタ出店です。東京在住応援スタッフたちにも温かいエールをお願いします!

 

そして2つ目の告知は、「里山資本主義 実践者 交流会 IN 周防大島」の開催です!!各地で地域づくりのため活躍している里山資本主義実践者。それぞれの地域での取り組みをみんなで共有し、持続可能な地域づくりにつなげていこうという交流会です。ジャムズガーデンも主催者側として全面的に企画から参加しております。実践者の方もそうでない方も、興味のある方々は是非ご参集ください。10月21日、島でお待ちしております!

 

 

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店主夫婦あいさつ

その年々で、農家さんごとで、畑の条件で、果実の味が異なるのは当然、その個性と多様性を活かし、さらに最適な収穫時季にまでこだわるVintageで高品質なジャム造りに私達は取組んでいます。大鍋を使用せず短時間で果実本来の風味を生かす小ロット製法。職人の感性が生みだすマリアージュ。そして種子島産の化学的精製をする前の砂糖「洗双糖」を使用(pH調整剤やゲル化剤は不使用)。瀬戸内の島で生まれたVintageなジャムをお楽しみ下さい。
 

私たちの想いが詰まったテレビ番組がご覧いただけます↓!!

「NHK地域づくりアーカイブス」

「フェイス  続 里山資本主義 ―過疎の島こそ21世紀のフロンティア―」
(リンク先ページの関連動画「過疎の島こそ21世紀のフロンティア」の回をご覧ください)

 

  

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周防大島とは

 私たちがジャム作りのために選んだ島は瀬戸内海国定公園の西の端にあります。温暖で晴れの日が多い気候のため、様々な果実、特に柑橘栽培が盛んな島です。

 

 

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